May 29, 2023
渡邉英徳教授らのチームが「第17回日本地図学会学会賞(特別賞)」を受賞しましたProfessor Hidenori Watanave and his team won the 17th Japan Cartographers Association Award (Special Award)
渡邉英徳教授・古橋大地教授(青山学院大学)を中心としたチームが,2022年2月から続けてきた「ウクライナ衛星画像マップ」の取り組みが,第17回日本地図学会学会賞(特別賞)を受賞しました。受賞理由は以下のとおりです。
「Satellite Images Map of Ukraine」は、オープンに配信されたウクライナの衛星画像をデジタル地球儀プラットフォームの「Cesium」にマッピングして公開するプロジェクトである。古橋会員と渡邉氏が協力する形で2022年2月にロシアがウクライナに侵攻を開始した直後に立ち上がり、侵攻の推移と現地の被害状況をWeb上で可視化し続けている。各社が公開する衛星画像は位置情報が付与されていないため、写っている地物などから場所や方位を特定し、歪みを調整するジオリファレンスを手作業で行っているほか、市民から提供された現地の画像等も3Dモデルとして可視化し、同プラットフォームで公開している。地理空間情報技術を活用することで、戦争の現実をわかりやすい形で表現し、リアルタイムに近い形で世界中に伝え続けている本プロジェクトは高く評価されるべきであり、特別賞として表彰するにふさわしい取り組みである。
以下の記事・TV報道も合わせてご覧ください。
● 「ウクライナ衛星画像マップ」プロジェクト – 情報学環・学際情報学府
● 3Dマップで可視化されるウクライナの被害 – 東京大学
● “Visualizing War with Digital Tools: Watanave Hidenori / Professor, The University of Tokyo” – NHK World “Direct Talk”
● 『デジタル・ウクライナ2 ~埋もれた戦禍を追う~』 – NHKオンデマンド