東京大学大学院 情報学環・学際情報学府 The University of Tokyo III / GSII

イベント Event

July 1, 2021

特別展『疎と密 — 音景×コレクション』Sparse and Dense — Soundscape × Collection

主催及び開催場所: 東京大学総合研究博物館 文京区本郷7-3-1

期間:2021.7.1 〜 2021.10.3

現在は木曜日のみ開館、要予約、学内教職員・学生限定。詳しくはHPを
http://www.um.u-tokyo.ac.jp/exhibition/2021SparseAndDense/description.html
https://www.youtube.com/watch?v=VLxNtj0ttUM
https://www.youtube.com/watch?v=H_O8CxRfsc0
https://www.youtube.com/watch?v=9XQmWvbGAfQ

企画展概要
当博物館准教授・森洋久が長年にわたり収録してきた音資料(サウンドスケープ)と、当博物館所蔵の学術資料を合わせた展覧会である。九州大学准教授の齋藤俊文の映像とのコラボレーションで、哲学的展示シリーズの試み第1回目として、音を聴きながら学術資料を鑑賞する。

音風景は、文化的な音と、自然の音が交互に、緩やかな時間の中に流れるような展示企画である。音に包まれた空間に、古代メソポタミアのラスター彩の器や、南米古代の織物や土器などの当博物館の研究資料が並び、時間とともに変化する照明の中に浮かび上がる。

サウンドスケープは、48本の天吊りスピーカと2台のセンタースピーカ、2台のウーハーで構成され、これらをAVB/TSN(Audio Visual Bridge/Time Sensitive Network)で同期、さらに、350個あまりのLEDを、壁に埋め込まれた数十個のマイクロプロセッサによってコントロールし、昆虫標本や磁器の複雑な光沢の表現を実現し、全体を企画者が長年開発を続けてきた、並列信号処理言語によって統合、複雑かつ深い臨場感を演出している。

システムと合わせて、スピーカや昆虫標本箱、照明装置がすべて、企画者とヴォランティアによる手作りであることも見どころの一つである。

高度な情報技術と先端的表現方法の一例として、学環・学府の皆様にご紹介します。