July 10, 2023
課題「デジタルツインでミライに/を可視化する」オープン講評会
渡邉英徳教授が担当する東京大学・教養学部(前期課程)向け授業「情報メディア基礎論」の課題『デジタルツインでミライに/を可視化する』のオープン講評会(Zoomウェビナー)を開催します。
「Re:Earth」などのテクノロジーと「PLATEAU」などのオープンデータを活用し、記憶の継承/未来のイメージングに、東京大学の学生たちが取り組みます。ぜひ、ご参加ください。
日時
2023年7月10日(月)16:50 – 18:35 (Zoomウェビナー)
こちらからお申し込みください(制限人数を超えた場合は抽選となります)
ゲストレビュアー
内山裕弥さん(国土交通省,Project “PLATEAU”)
千代田まどか(ちょまど)さん(Cloud Developer Advocate at Microsoft)
宮坂学さん(東京都副知事)
課題趣旨
近年「デジタルツイン」というキーワードを目にする機会が多くなりました。現実世界のものごとのデジタルコピー=仮想世界における「双子」をつくり、シミュレーション等に用いるものです。地球のコピーである「デジタルアース」は、みなさんも良く使っているはずです。
さて、この「デジタルツイン」は、ただ現在の地球を複製しただけのものではありません。それは過去に流れ去っていった事象、そして未来に起こりうる事象を、時間を超えて包含する能力を持っています。過去と未来を等価に眺める、これまでにない視点を提供できるのです。
デジタルツインは「災いの記憶を未来につなぐ」ツールとしても機能します。例えば、過去に起きた災害の詳細なデータを分析・可視化することで、未来の予測や計画に反映することができます。過去の悲劇が再び起こらないようにするため、あるいは起こったときの対策を立てるために、デジタルツインは重要な役割を果たし得ます。
今回の課題は「デジタルツインでミライに/を可視化する」です。つまり「過去に起きた事象を未来の世界に向けて視覚化する」か、あるいは「過去のできごとを考慮に入れて、未来の世界を視覚化する」作品を制作することが求められます。または、これら両方の視点を組み合わせて一つの作品にしても構いません。
制作にはデジタルツイン構築プラットフォーム「Re:Earth」を使用します。「Re:Earth」は、地球を再現したデジタルアース上に、さまざまなデータを可視化することができるツールです。国交省のデジタルツイン・プロジェクト「PLATEAU」とも連携しています。また、これまでに用いてきた「ArcGIS Online」と組み合わせることで、データ解析やストーリーテリングを併用した、豊かな視覚化も可能になります。
この課題を通じて、過去→現在→未来の地球の姿を可視化し、みなさんがミライに向けて投企する、あらたな世界のビジョンを描いてみてください。
*これまでの事例などについては 渡邉研究室ウェブサイトもあわせてご覧ください。