東京大学大学院 情報学環・学際情報学府 The University of Tokyo III / GSII

イベント Event

November 18, 2022

第24回東京大学制作展 「Emulsion ー 混ぜる、混ざる、混ざらない?」


東京大学大学院 情報学環・学際情報学府は、11月18日から21日に、本郷キャンパスにおいてテクノロジー × アートの展覧会、「第24回 東京大学制作展」を開催します。
本展覧会は、一般の方にアートや技術に親しんで頂く機会となるべく毎年開催されており、今年で19年目を迎えます。今回は東京大学本郷キャンパスで展示を行うとともに、オンラインでも作品の一部が出展される予定です。東京大学の学生たちが培った技術と感性が生み出す作品の数々が並びます。

今回の展示のコンセプトは”Emulsion”です。液体同士が混ざりつつも溶け合わない状態を表すこの語は、工学や芸術、デザインなどの多様なバックグラウンドを持つ東大生による挑戦的な取り組みを象徴します。

 

開催概要

会期: 2022年11月18日(金) – 21日(月)
時間: 11:00 – 19:00
会場: 東京大学本郷キャンパス 工学部2号館 ほか
入場料: 無料

新型コロナウイルス感染症対策に伴い、来場の際には事前予約をお願いしております。
予約サイトは公式ウェブサイトよりアクセスできますので、予めご予約を済ませた上でお越しください。

公式ウェブサイト: https://www.iiiexhibition.com/ 
SNS: Twitter/Instagram/Facebook @iiiexhibition

主催: 東京大学大学院情報学環・学際情報学府

制作展について

東京大学制作展は毎年2回、7月と11月に開催され、主にテクノロジーに基づいたメディアアートを展示します。今回は、7月に開催した展覧会のコンセプトを継承しつつ、作品が大幅に増えた見ごたえのある展示となります。

制作展は授業の一環として、学際情報学府の大学院生を中心に運営しておりますが、大学院情報理工学系研究科や情報学環教育部など、多様な所属・学年の構成員によって成り立っています。専門分野もAR/VRやAI、HCI、現代思想など多岐にわたっています。

今回のテーマは”Emulsion”(エマルション)です。このことばは「乳化」を意味し、液体同士が混ざり合いつつも溶け合わない様子を表します。個々の作品やメンバーは交わりつつも、迎合しあうことはありません。それぞれの作品の個々の魅力と、それらのコラボレーションが織りなす制作展の魅力をお楽しみください。

作品紹介

展示される作品のうち、一部の紹介となります。

Mechanical Brain Hacking
手足の殆どが動かない壊れかけのロボットとなり、自らの脳を開いて脳内を修理し、身体システムをリアルタイムに修復・改変する体験を提供する。自らの身体の改変を通し、体験者は機械身体を持つ意識体としての価値観に触れる。

 

 

 

 

 

cubism
現実の空間を3Dデータとして取得できる3Dスキャン。そのデータにときどき混ざる不思議な空間は、3Dスキャンにしか捉えられない空間である。私たち人間には見えない、それらの歪んだ空間、あるはずのない空間を見ることを試みる。

 

 

 

 

 

curtain ver.2
イヤホンをつけスマホを覗く隣の人と「一つの空間を共有している」と言えるのだろうか。建築により用意された演出空間は失われていく。それぞれの演出が共存し柔らかく蠢いている空間を、建築に還元できないだろうか。

 

 

 

 

 

ema NEW FACE
ema:バーチャルモデルのエージェンシー。emaたちはメディアの表象を入力したAIから生成された。先端技術と既存の社会システム・慣習・バイアスが混ざり合う環境とema001を紹介する。

 

 

 

 

 

一葉
QRコードが刻印された葉は、偶然の出会いの可能性をデジタル空間へと拡張する。キャンパスに撒かれた落ち葉を通してすれ違う他者と対話するとき、私たちは何を感じるのだろうか?

 

 

 

 

 

Cathrophony
人は多くの独立した音を生み出し、選択した音を聴く。猫は環境に呼応しながら音を発声し、様々な音に耳を向ける。私たちは
どんな音を出し、掻き消しているのか。共に過ごす空間に、人のつくる音を溶かすことはできるのか。

 

 

 

 

 

 

【お問い合わせ】
東京大学制作展運営スタッフ担当 吉川:iiiexhibition2022@gmail.com