October 12, 2022
東京大学災害・復興知連携研究機構 第2回 公開研究会「震災復興の継承と大正デモクラシーの衰退」
今年は関東大震災から99年になります。前回に引き続き、東京大学情報学環総合防災情報研究センターの共催で、東京大学災害・復興知連携研究機構第2回公開研究会を開催いたします。関東大震災に関して、歴史学の立場から長年研究されている、北原糸子先生をお迎えし、お話しいただきます。
講師:北原糸子(立命館大学歴史都市防災研究所 客員研究員)
論題:震災復興の継承と大正デモクラシーの衰退
概要: 関東大震災以降、北但馬地震、北丹後地震など関西方面で地震が続いた。関東地震から10年後には東北の東海岸で昭和三陸津波が発生した。これらの震災復興では、関東震災の復興は行政担当者に強烈なイメージを与え、これに倣って復興予算の申請が行われた。昭和三陸津波では、農村恐慌の対応策として農林省の進める農村経済再生事業と併せ、内務省都市計画課官僚による漁村の再生策が合わせ技で援用され、復興が図られた。しかし、満州事変(1931)以後の社会状況は、軍縮による将兵の削減などから、学校教育に軍事教練が正課として設けられるなど、大きな転換を画し、大正デモクラシーの影も形も消え失せることになる。昭和三陸津波のケースで復興と世相の転換の実態を追ってみることにしたい。
日時:10月12日(水)15時30分~17時30分(15時受付開始)
場所:東京大学大学院情報学環・福武ホール(地下1階)
(アクセス:https://fukutake.iii.u-tokyo.ac.jp/access/)
※ハイブリッド開催ですので、オンライン参加も可能です
共催:災害・復興知連携研究機構
東京大学情報学環総合防災情報研究センター
・会場の人数を把握する必要がありますので、お手数ですが、参加の可否につきまして、下記のフォームにご記入ください。
(10月7日締切。人数余裕があればそれ以降も登録可能です)。
https://forms.gle/RGgiuG5F1Le7ES1e7
・なお関東大震災をテーマとし、12/14(水)にも公開研究会を予定しております。
問合せ先:東京大学情報学環総合防災情報研究センター
cidir@iii.u-tokyo.ac.jp / 03-5841-5924