このたび、東京大学総合研究博物館は、株式会社ＴＯＫＹＯ ＴＯＷＥＲ（東京都港区芝公園4丁目2-8）の特別協力のもと、モバイルミュージアム『音景夜景 – トウキョウヘ オモイヲハセル』を開催します。

モバイルミュージアムとは、東京大学総合研究博物館が提案する次世代型ミュージアムの未来の在り方を指し示す造語であり、様々な場所に自由に遊動するミュージアムのことです。

今回の展示は、東京大学の研究者が東京タワーメインデッキClub333で上映されているオリジナル動画『東京500年シアター』のコンテンツにインスピレーションを受け、サウンドスケープと展示によってこれを発展させていきます。「高輪ゲートウェイ駅の場所は、昔は海上だった？」など、東京大学総合研究博物館所蔵の貴重な江戸切繪圖計8枚を、東京タワーメインデッキ1階の各方向に設置し、リアルな令和の風景と比較することで、今は失われた東京の地勢の面白さを、展望していきます。また、東京都の各地で採取された蝶の標本を展示し、東京都に残る自然への思いを馳せることができます。

展示の最大の見どころは、50チャンネルを超えるスピーカーによるダイナミックな音響（音景）で、東京タワーメインデッキから見える風景とともに、明治５年の新橋横浜の蒸気機関車をイメージしたSLの音や、東京タワーの地上260ｍ付近で録音した都市音を使ったインスタレーション・サウンドなどが繰り広げられます。東京の中心から望む風景の中で、サウンドスケープと展示が展開されるという新しい形の展覧会です。特に夜景の時間帯は、音と景色に展示照明が加わり、より幻想的な空間を演出します。

音声のリアルタイム制御は、東京大学総合研究博物館森洋久研究室の開発である、SOI (Serial Over IP)技術を中心とした様々な通信技術を応用しています。

 

東京大学×東京タワー 『音景夜景 – トウキョウヘ オモイヲハセル』展示概要

日　時： 令和３年３月１８日（金）〜５月８日（日）
時間は、東京タワーの営業時間に準じます。

場　所： 東京タワーメインデッキ1F（150m）
※音景はメインデッキ1F南側のみで体験頂けます。
※Club333でイベント開催時は音景をお楽しみ頂けない場合があります。

入場料： 　東京タワーメインデッキまでの展望料金だけで体験頂けます。

主　催：　　東京大学総合研究博物館

特別協力：　株式会社ＴＯＫＹＯ ＴＯＷＥＲ

協　賛：　　アンテナ技研株式会社、コンピュータ・システム株式会社

備　考：　　今回の展示は東京大学総合研究博物館モバイルミュージアムシリーズの201番目ということで、展示の正式名称はMM201JP-TOKYOTOWERモバイルミュージアム『音景夜景 –トウキョウヘ オモイヲハセル』となります。

詳細は、以下のウェブサイトよりご参照いただけます。
http://www.um.u-tokyo.ac.jp/mobilemuseum/MM201JP-TOKYOTOWER/

■『東京500年シアター』とは
江戸開拓から東京タワーが建設された現代までを追体験し、脈々と受け継がれ今の東京に根付いた精神を紐解く、約20分間のオリジナル歴史映像。
東京タワーメインデッキ1F 260インチの4K対応大型モニターで定期的に上映しています。

 

（展示に関する問い合わせ先）
東京大学総合研究博物館
准教授　森　洋久（もり　ひろひさ）
Tel：090-5253-1307
E-mail：joshua30@um.u-tokyo.ac.jp

（東京タワーに関する問い合わせ先）
（株）TOKYO TOWER　ライツ・広報課
担当　澤田・小椋
Tel：03-3433-5523
E-mail：info@tokyotower.co.jp