October 9, 2021
2021年度第4回BAIRAL研究会「アルゴリズムによる判断はいつ差別だといえるのか?――規範理論を用いた哲学的検討」
このたび、東京大学Beyond AI研究推進機構B’AI Global Forumでは、2021年7月27日に延期しておりましたBAIRAL研究会を開催致します。
◇BAIRALとは
BAIRALは、東京大学Beyond AI推進機構B’AI Global Forumの若手RA(リサーチアシスタント)が主体となり、月に一回のペースで開催している研究会です。B’AI Global Forumでは、AI社会におけるジェンダー平等とマイノリティの権利保障という社会目標の実現に向けて研究を進めております。その一環として、BAIRALではデジタル情報技術と社会の関係について理解を深めるために、毎月様々なゲストスピーカーの方にお話しいただいております。
主催:東京大学Beyond AI研究推進機構B’AI Global Forum
日時:2021年10月9日(土)15:00-16:30
場所:Zoomミーティング(https://u-tokyo-ac-jp.zoom.us/j/86506589031)
※事前申し込み不要
◇趣旨
近年、アルゴリズムによる差別的な判断の事例がいくつも報告されている。この現象に対して、倫理指針が制定される、技術的対策が講じられるなどして備えられてきた。
しかし、私たちはそもそも差別がどのようなもので、何ゆえに不当である、とはっきり答えることができるだろうか。その問いに答えられなければ、いかなる予防策も無為ではないにしても、その意味を十分に発揮することはできないだろう。
なぜなら、疑わしい現象を差別かどうかはっきり識別できることは、事後的な措置をとったり、予防をすることの前提となるからである。
本発表では、アルゴリズムによる判断がいつ不当なのか、不当だとすればなぜ不当なのかに哲学的観点から答えを与える。
◇ゲストスピーカー
前田 春香(東京大学大学院学際情報学府博士課程)
◇お問い合わせ
田中 瑛(東京大学大学院学際情報学府博士課程): tanaka-akira829@g.ecc.u-tokyo.ac.jp