October 16, 2021
東京大学ホームカミングデイ「越境する学び・研究・キャリア」The University of Tokyo Homecoming Day
テーマ:「越境する学び・研究・キャリア」
昨今のCOVID-19の影響もあり、私たちを取り巻く世界は、VUCA(Volatility=変動性、Uncertainty=不確実性、Complexity=複雑性、Ambiguity=曖昧性)と呼ばれるように、先行きが明らかではなく価値や問題が変動する状況へとさらに変わりつつあります。その中で、既存の枠に囚われずに、学ぶこと・創ることを止めず、自ら動き、分野や立場を越えて手を取る力はますます重要になると考えます。
本イベントは、大学本部の企画「2021年度女子中高生向け進路選択支援に向けた広報活動」と連動し、学環・学府における現役学生、卒業生、教員、コラボレーターとして学際的に活躍される女性パネリストの方々を中心とする二部構成のトークを通して、これからの「越境する学び・研究・キャリア」について考えます。
概要
【日時】10月16日(土)18:00~20:30
【配信】Zoomウェビナー
(Peatixにてチケットをお申し込みください:https://iii-gsii-homecoming-2021.peatix.com )
登壇者
小林エリカ 作家・漫画家
戸矢理衣奈 生産技術研究所准教授
庭田杏珠 教養学部文科三類
藤嶋陽子 学際情報学府博士課程
開沼 博 情報学環准教授
筧 康明 情報学環准教授
松田英子 情報学環助教
プログラム
18:00-18:15 はじめに+学環長挨拶
18:15-19:15 第一部 戸矢理衣奈 × 藤嶋陽子 × 筧康明/松田英子(モデレーター)
19:15-19:25 休憩
19:25-20:25 第二部 小林エリカ × 庭田杏珠 × 開沼博(モデレーター)
20:25-20:30 クロージング
登壇者プロフィール
小林エリカ
作家、マンガ家。著書は小説『最後の挨拶 His Last Bow』(講談社)、『トリニティ、トリニティ、トリニティ』(第7回鉄犬ヘテロトピア文学賞受賞)、『マダム・キュリーと朝食を』(第27回三島賞・第151回芥川賞ノミネート)(共に集英社)、放射能の科学史を辿るコミック「光の子ども1~3」(共にリトルモア)などがある。テキストをもちいたインスタレーションも手掛け、 主な展覧会は個展に「 His Last Bow」(Yamamoto Keiko Rochaix、ロンドン)、「野鳥の森 1F」(Yutaka Kikutake Gallery、東京)、グループ展に「りんご前線−Hirosaki Encounters」(弘前れんが倉庫美術館)、「話しているのは誰? 現代美術に潜む文学」(国立新美術館、東京)など。
戸矢理衣奈
東京大学生産技術研究所 准教授。東京大学文学部社会心理学科卒業。同大学院総合文化研究科、英国サセックス大学、国際日本文化研究センター等にて学ぶ。博士(学術)。(独)経済産業研究所研究員、㈱IRIS代表取締役を経て東京大学に着任。東京大学EMP(エグゼクティブ・マネジメント・プログラム)修了。著書に『銀座と資生堂:日本を「モダーン」にした会社』(新潮新書)等。最近の刊行物に日本語版の監修を担当した『WOMEN:女性たちの世界史大図鑑』(河出書房新社)。感性の変容や感性産業の経営史を専門とする一方、学内外を対象に領域横断による「応用人文学」を推進している。
庭田 杏珠
2001年、広島県生まれ。東京大学学生。「平和教育の教育空間」について、実践と研究を進める。2017年、中島地区(現在の広島平和記念公園)に生家のあった濵井德三氏と出会い、「記憶の解凍」の取り組みを開始。これまでに展覧会、映像制作、アプリ開発など、アートやテクノロジーを通した戦争体験者の「想い・記憶」の継承に取り組む。国際平和映像祭(UFPFF)学生部門賞(2018年)、「国際理解・国際協力のための高校生の主張コンクール」外務大臣賞(2019年)、令和2年度学生表彰「東京大学総長賞」などを受賞。東京大学渡邉英徳氏との共著「AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争」(光文社新書、2020年)で「広島本大賞」(2021年)を受賞。2021年8月、HIPPY氏、はらかなこ氏と楽曲「Color of Memory〜記憶の色〜」、達富航平氏とMVを制作。音楽とカラー化写真のコラボレーションにも挑戦している。
藤嶋陽子
ファッション研究者。株式会社ZOZO NEXT所属 。東京大学学際情報学府博士課程在籍。理化学研究所革新知能統合研究センターのパートタイム研究員兼務。フランス文学を学んだ後ロンドン芸術大学セントラルセントマーチンズでファッションデザインを学ぶ。帰国後はファッションにおける価値をつくるメカニズムに興味を持ち、研究としてファッションと向き合う。おもなテーマは日本のファッション産業史、ファッションミュージアム。現在は、ファッション領域での人工知能普及をめぐる議論やファッションをめぐるテクノロジー論も主題としている。
開沼博
東京大学大学院情報学環 准教授。東京大学文学部卒。同大学院学際情報学府博士課程単位取得満期退学。著書に『日本の盲点』(PHP研究所)『はじめての福島学』(イースト・プレス)『漂白される社会』(ダイヤモンド社)『フクシマの正義 「日本の変わらなさ」との闘い』(幻冬舎)『「フクシマ」論 原子力ムラはなぜ生まれたのか』(青土社)『東電福島原発事故 自己調査報告』(徳間書店、編者)『福島第一原発廃炉図鑑』(太田出版、編著)『常磐線中心主義』(河出書房新社、編著)など。フィールドレコーディング作品に「選別と解釈と饒舌さの共生」(Letter To The Future)。学術誌の他、新聞・雑誌等にルポ・評論・書評などを執筆。
筧 康明
東京大学大学院情報学環 准教授。修士(2002-2004)・博士課程(2004-2007)と東京大学大学院学際情報学府で学び、2007年に博士(学際情報学)を取得。フィジカルインタフェースを中心とするヒューマン・コンピュータ・インタラクションおよびメディアアート領域で活動。平成26年度科学技術分野の文部科学大臣表彰若手科学者賞、第23回文化庁メディア芸術祭アート部門優秀賞など受賞。https://xlab.iii.u-tokyo.ac.jp/yasuaki_kakehi/
松田英子
学術博士。東京大学大学院情報学環 助教。専門は複雑系の物理学、人工生命。東京大学教養学部広域科学科卒業、池上高志氏に師事し同大学院総合文化研究科博士課程終了後、日本学術振興会特別研究員(PD)として英国サセックス大学で研究に従事。東京大学先端科学技術研究センター特任研究員、東京農工大学(日本学術振興会特別研究員PD)、東京大学教養学部英語コース(PEAK)非常勤講師などを経て2018年より現職。一般社団法人共感覚研究所研究員。複雑系と人工生命を背景に、現在では子どもの共感覚やファンタジーの世界について研究をしている。
【お問い合わせ】
情報学環・学際情報学府総務チーム
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