東京大学大学院 情報学環・学際情報学府 The University of Tokyo III/GSII

イベント Event

November 23, 2025

女子中高生進路選択イベント「学際的ってなんだろう〜女性研究者と語る学びの楽しさ〜」

【内容】

東京大学大学院情報学環・学際情報学府で、さまざまな分野をつなぐ学際的研究を行う女性研究者のお話を聞きながら、自分の未来や進路について考えてみましょう!

このイベントでは、科学、医学や情報に関わるさまざまなテーマを通して、分野の枠をこえて活躍する3人の先生のお話を聞きます。

著作権や情報の問題、医療と人との関わり、そして科学や技術と社会のつながりなど、どの先生も新しいことに挑戦しながら研究を進めています。

テーマは「生成AIと著作権」「患者・市民とともに創る医療・ケア」「なぜ理系女子が少ないのか?」の3つ。

研究の内容だけでなく、先生たちがどんなきっかけで今の道を選んだのか、どんな思いで研究を続けているのかなど、日々の姿も紹介してもらいます。

理系や文系にかかわらず、「好きなことを学びたい」「いろいろな分野にふれてみたい」「将来の自分を考えてみたい」と思っている人は、ぜひ参加してみてください。

分野をこえて人と社会をつなぐ研究の魅力にふれながら、自分の未来を考えるきっかけを見つけてみましょう。

 

【概要】

主催:東京大学大学院情報学環ダイバーシティ委員会

日時:2025年11月23日(日)10:30~12:00

会場:東京大学本郷キャンパス福武ホール地下2階スタジオ3(受付開始10:00)

対象:女子中高生と保護者および中学・高校の引率教員の方

参加費:無料

定員: 現地参加(限定30名)

※定員になり次第受付終了 ※オンライン参加は制限なし

申込み:下記フォームよりお申し込みください(事前申込必須)https://forms.gle/qXbPxGMr4yUh4gAP8

 

【登壇者プロフィール】

武藤香織氏

武藤香織

東京大学医科学研究所 教授/東京大学大学院情報学環教授

1993年慶應義塾大学文学部卒業。同大学院社会学研究科修士課程、東京大学医学系研究科国際保健学専攻を経て、2002年博士(保健学)取得。米国ブラウン大学研究員、信州大学医学部保健学科講師を経て、2007年より東京大学医科学研究所准教授、2013年より現職。現在、理化学研究所 生命医科学研究センター 生命医科学倫理とコ・デザイン研究チームのチームディレクターを兼務。専門は医療社会学、研究倫理・医療倫理。

タイトル:「患者・市民とともに創る医療・ケア」

近年、患者・市民と専門家の協働により、専門家がやりたい研究だけでなく、患者・市民が必要とする研究を増やす取り組みが進められています。武藤研究室では、健康や医療、ケアについて、患者・市民と専門家の協働が進むために必要なことを研究しています。

 

 

 

横山広美氏

横山広美

東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 /学際情報学府教授

ノーベル賞グループのニュートリノ実験で素粒子実験の博士号(東京理科大)を取得後、科学の社会的側面に研究の軸を移す。東京大学Kavli IPMUと学際情報学府に所属し、科学に対する国民の信頼、人工知能AI、ビッグサイエンス、倫理や協働のELSI・RRI、STEM分野における女性、そして危機時の科学的助言について研究。国内外の委員会で科学政策と社会の信頼構築に取り組み、学際的視点から科学と社会の橋渡しを行っている。国際科学コミュニケーションネットワークPCST科学委員、高専機構理事、トヨタ財団理事などを務める。

タイトル:「なぜ理系女子が少ないのか?」

「日本は理工系における女子生徒割合がOECD諸国の最低です。一方で女子生徒の数学の成績は世界的に見てもトップクラスです。成績は良いし、医療系に進学する人は多いですが、理工系には行かない理由はどのようなところにあるのでしょうか。横山研究室は、世界から調査データを取得し国際比較をしながらこの問題を追及しています。このほか、科学の信頼、助言問題、AIの倫理や社会導入のガバナンスについても研究しています。

 

酒井麻千子氏

酒井麻千子

東京大学大学院情報学環准教授

東京大学法学部第一類卒業。同大学大学院学際情報学府修士課程・博士課程に在籍ののち、博士課程を単位取得退学。同大学院情報学環助教を経て、2019年より現職。専門は著作権法・情報法。様々な技術革新やそれに伴う社会の変化に法はいかに対応すべきか、という問題について、学際的関心から研究を進めている。

タイトル:「生成AIと著作権」

近年、生成AIを用いて言語・画像・動画コンテンツ等を生み出すことができるようになりました。その一方で、例えば既存のコンテンツに酷似するものが出力されるなど、様々な法的課題も生じています。今回はいくつかのトピックに注目し、技術状況を法的視点から分析することの面白さ(と難しさ)をお話したいと思います。