東京大学大学院 情報学環・学際情報学府 The University of Tokyo III / GSII

イベント Event

October 17, 2020

東京大学ホームカミングデー 「ディスタンス時代における『学際』とは」The University of Tokyo Homecoming Day – What is "Interdisciplinary" in the Age of "Social Distancing"?

2020年、私たちの社会に訪れたのは東京オリンピックではなく、COVID-19でした。「密を避ける」「ソーシャルディスタンス」といったコンセプトが日常化し、大学における研究・教育のあり方はがらりと変貌しました。「学際」を掲げる学環・学府の研究・授業の運営も大きく影響されており、日々、変化し続けています。もちろん、対面でできないことのデメリットは計り知れませんが、喪ったものばかりではありません。例えば、やむなく日常化した「オンライン授業」「リモートワーク」には、ディスタンスを問わないことをはじめ、さまざまなメリットもあります。こうした大学の変化は、たとえCOVID-19が終息したとしても、終わることなく続いていくはずです。

今年度は学環・学府20周年となる節目の年でもあります。本イベントでは、学環・学府にゆかりのある若手研究者たちのプレゼンテーションと鼎談を通して、来たるべき「ディスタンス時代における『学際』」のあり方を探ります。

概要

2020/10/17 [土] 19:00 – 21:00

Zoomウェビナーによるオンライン開催(Peatixにてチケットをお申し込みください https://iii-gsii-homecoming-2020.peatix.com/
YouTube Liveでもライブ配信とアーカイブを行います https://youtu.be/2M9yVd-E2AY

プログラム

19:00-19:10 開会挨拶 越塚登学環長

第一部 講演(19:10-20:10)
19:10-19:40 落合 陽一 様(筑波大学准教授、2015年学際情報学府博士課程修了)
19:40-19:55 李 怡然(医科学研究所武藤研究室特任研究員)
19:55-20:10 渡邉 英徳(情報学環教授)

第二部 鼎談(20:10-21:00)
講演者による鼎談。参加者からのご質問にもお答えします。

講演者プロフィール

落合 陽一(おちあい よういち)
1987年生まれ。博士(学際情報学)。筑波大学デジタルネイチャー開発研究センター センター長、准教授・JST CREST xDiversityプロジェクト研究代表。一般社団法人xDiversity代表理事。2015年World Technology Award、2016年PrixArs Electronica、EUよりSTARTS Prizeを受賞。Laval Virtual Awardを2017年まで4年連続5回受賞、2019年SXSW Creative Experience ARROW Awards など受賞。近著として「デジタルネイチャー(PLANETS)」、写真集「質量への憧憬(amana)」。
Photo by 蜷川実花

 

 

 

 

李 怡然(り いぜん)
東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター公共政策研究分野 特任研究員。2019年東京大学大学院学際情報学府文化・人間情報学コース博士課程 単位取得満期退学。専門は医療社会学、生命倫理。遺伝性疾患のリスクをめぐる患者・家族のコミュニケーション(告知)に関するインタビュー調査や、ゲノム医療/研究に対する市民の意識調査など。主な論文に「ゲノム医療時代における『知らないでいる権利』」(保健医療社会学論集、2018、共著)、「家族内における遺伝性疾患の『リスク告知』」(同上、2019)。

 

 

 

 

 

渡邉 英徳(わたなべ ひでのり)
1974年生。東京大学大学院情報学環教授。博士(工学)。情報デザインとデジタルアーカイブによる「記憶の継承」のあり方について研究を進める。首都大学東京(現:東京都立大学)システムデザイン学部准教授、ハーバード大学エドウィン・O・ライシャワー日本研究所客員研究員を経て現職。「ナガサキ・アーカイブ」「ヒロシマ・アーカイブ」「震災犠牲者の行動記録」などを制作。「データを紡いで社会につなぐ」「AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争」(庭田杏珠との共著)などを執筆。