東京大学大学院 情報学環・学際情報学府 The University of Tokyo III / GSII

イベント Event

November 29, 2017

ブックトーク 『パブリック・リレーションズの歴史社会学 – アメリカと日本における〈企業自我〉の構築』を出版して

日時:2017年11月29日(水)19:00~ (開場18:30)
場所:東京大学本郷キャンパス情報学環本館6階実験室

講演者(本の著者):河 炅珍(東京大学大学院情報学環助教)

コメンテーター

山本 賢(岩波書店編集局第二編集部編集長)

平井 雄也(電通ヤング・アンド・ルビカム コンテクスト&コンテンツ・デザイン部プランナー)

司会:林 香里(東京大学大学院情報学環教授)

【概要】

今年の1月に出版された河炅珍氏の『パブリック・リレーションズの歴史社会学――アメリカと日本における〈企業自我〉の構築』(岩波書店)は、彼女の博士論文「PRの20世紀史――〈企業自我〉のコミュニケーション的構築」(東京大学大学院学際情報学府、2015)が母体となっている。「PRとは何か」という課題に、長年、取り組んできた研究成果をまとめた今回の著書は「広告でもなく、プロパガンダでもないPRとは、どのように出現・生成・変容して、〈企業自我〉を作り上げてきたのかを、日米の実例を基に明らかにする」(同書抜粋)ものである。

今回のブックトークでは、河氏があとがきで書いているように「博士論文を書くことと、本を書くこととは、異なる視点を要する作業」であることに焦点を当て、研究の経緯から出版に至る過程を語ってもらう。さらに、コメンテーターとして、岩波書店の山本賢氏をお招きして、編集者の視点から助言とともに、学術出版のプロセスについて話してもらう予定である。また、若手PRプランナーの平井雄也氏(電通ヤング・アンド・ルビカム)から学術出版と実践領域の接合点について語ってもらう。

ほかにも、参加者との質疑・応答を通じて、学術研究の成果をどのように出版につなげていけるかについて広く検討する場にしたい。博士課程の学生をはじめ、これから博士論文執筆をする学生、あるいは出版をめざす多くの人の参加を期待する。

主催:林香里研究室