March 11, 2014
東京大学大学院情報学環 角川文化振興財団 メディア・コンテンツ研究寄付講座 開設記念シンポジウム「メディアミックスの歴史と未来」 開催のお知らせ
東京大学大学院情報学環は、一般財団法人角川文化振興財団からの寄付により、日本のポップカルチャーに関する教育・研究を国際的にリードしていくことを目的に、「角川文化振興財団メディア・コンテンツ研究寄付講座」を開設いたしました。
本寄付講座の立ち上げを記念し、マンガ、アニメに代表される日本のコンテンツを成立させてきた歴史的ダイナミズ ムを検証するシンポジウムを開催します。世界各国のさまざまな分野の研究者に加え、まんが原作者の大塚英志氏、ドワンゴ代表取締役会長川上量生氏、 KADOKAWA取締役会長角川歴彦氏などコンテンツ制作の前線で活躍する人物が登壇し、第一部ではアニメーション成立期に遡り、東アジア各国における初 期アニメーション作品を米国アニメーションの影響という観点から比較・検証し、第二部では今日のメディア産業における第一人者と海外の研究者の議論を通じ て、メディア環境とコンテンツ流通の関係性と可能性を議論します。
日時:2014年3月11日(火)13:00-17:30
場所:東京大学本郷キャンパス 情報学環・福武ホールB2階 福武ラーニングシアター
入場無料:事前申し込み制
参加者:どなたでもご参加いただけます
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第1部 13:00-15:00
■開会挨拶:石田英敬(東京大学大学院情報学環メディア・コンテンツ研究機構運営委員長・同大学大学院総合文化研究科教授)
■発表パネル:「東アジア・アニメーションの『起源』」
中 国、日本、韓国における初の長編アニメーション作品『鉄扇公主』、『海の神兵』、『ホンギルドン』を比較・分析することで、ディズニー/フライシャーに代 表される米国アニメーションの受容過程という観点から、東アジアにおけるアニメーション表現の成立を可能とした歴史的ダイナミズムを検証する。この検証を 通して、アニメおよびアニメーションを巡る議論を、日本国内で完結するものとしてではなく、東アジアやアメリカ、さらにはより広い世界的動向のなかに位置 づけ直していく。
◎登壇者
秦剛(中国・北京外国語大学北京日本学研究センター副教授)
佐野明子(桃山学院大学国際教養学部講師)
キム・ジュニアン(東京造形大学客員研究員/日本アニメーション学会理事)
大塚英志(ディスカッサント、国際日本文化研究センター教授/東京大学大学院情報学環特任教授)
吉見俊哉(モデレーター、東京大学大学院情報学環教授・同大学副学長)
第2部 15:15-17:30
■基調講演:角川歴彦(株式会社KADOKAWA取締役会長/一般財団法人角川文化振興財団理事長)「サブカルチャーというプラットフォーム」
■ディスカッション:「創造と産業が拮抗するとき」
メ ディアミックスの運動は、新たなプラットフォームの出現とともにどのように変容するのか。日本におけるメディアミックス現象を鋭く分析した 『Anime’s Media Mix』の著者マーク・スタインバーグ氏と新たなメディア・プラットフォームの提唱者・川上量生氏を壇上に迎え、未来のメディアとコンテンツ流通のあり方 を見通す。
◎登壇者
川上量生(株式会社ドワンゴ代表取締役会長/スタジオジブリ・プロデューサー見習い)
マーク・スタインバーグ(カナダ・コンコルディア大学Assistant Professor)
阿部卓也(モデレーター、東京大学大学院情報学環特任講師)
※学生を交えたディスカッションもおこないます。
■閉会挨拶:大塚英志
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■ お申し込み方法
次の三点を明記の上、件名を「3月11日シンポジウム参加申し込み」として下記の参加申し込み先アドレスまでお申し込みください。
1. 氏名:
2. 所属:
3. 連絡先(e-mailアドレス):
参加申し込み先アドレス: event@kadokawa.iii.u-tokyo.ac.jp
※満席の際には、事前申し込みをされていない方はご入場いただけない場合がございます。
■ 本件に関するお問い合わせ
東京大学大学院情報学環 メディア・コンテンツ研究機構
TEL03-5841-7907/FAX03-5841-7907/e-mail inquiry@kadokawa.iii.u-tokyo.ac.jp
■ なお、当日は動画配信を予定しています。
動画配信情報を含めたシンポジウムの最新の情報は、下記のウェブサイトでご確認ください