July 24, 2019
「ピース・ニッポン・プロジェクト」日本を未来に伝えるプロジェクトのデジタルアーカイブ・システム公開
東京大学大学院情報学環の渡邉英徳研究室は、映画監督の中野裕之が理事を務める一般社団法人ピース・ニッポン・プロジェクトと共同で、日本の風景を未来に伝えていくデジタルアーカイブ・システムのデジタルマップ・インターフェイスを本日、公開しました。さらに、SNSに写真を投稿することにより、デジタルアース上にマッピングされるサービスをスタートいたします。
2018年に中野裕之監督が制作した映画「ピース・ニッポン」は、東日本大震災以降、日本で撮影された美しい風景の映像アーカイブをもとに構成され、好評を得ています。こうした美しい風景は、写真家や観光客により、日常的に撮影され、記録されつづけています。しかし、普段生活している何気ない場所や、地元だけの名所・商店街などは、注目されません。ひとたび激甚災害が起こると、こうした風景は永遠に失われていきます。
そこで私たちは【日本アーカイ部】と称し、「日常のなかにある風景」の投稿を広く募集するために、簡単に写真を投稿できるシステムを構築しました。また、写真の撮影地が自動的にデジタルアースにマッピングされ、個別の写真の撮影場所を確認できるインターフェイスを用意しました。また、すでに写真・映像のアーカイブを保有している自治体・企業については、専用の投稿アカウントを用意します。既に、広島県福山市が投稿した写真がアーカイブされています。
同時に【日本美景部】と称し、中野裕之監督とスタッフをはじめ、ドローンのパイロットや写真家などプロフェッショナルの協力を得ながら、もっとも美しいタイミングで風景を撮影し、アーカイブしていきます。
本件について記事掲載および取材等を是非お願いいたしたく、ご案内申し上げます。
【サービス 名称】ピース・ニッポン・プロジェクト デジタルアーカイブ・システム
【URL】http://peacenippon.archiving.jp/ (PC、スマートフォンから閲覧できます)
【アーカイブされている内容】
- 日本アーカイ部 一般の方々および事務局が撮影・投稿する風景のアーカイブ
- 日本美景部 中野裕之監督・映画スタッフおよびプロが撮影する美しい風景のアーカイブ
【投稿の方法】
ハッシュタグ「#ピースニッポンプロジェクト」「#日本を未来に伝えよう」「#日本を記録」のいずれかを付加し、位置情報の付けられた写真をTwitter/Instagramに投稿すると、自動的にアーカイブされ、デジタルアース上に表示されます。
- 公開日: 2019年7月24日
- 主催:一般社団法人PEACE NIPPON PROJECT、東京大学大学院情報学環 渡邉英徳研究室
- 協力: 福山市、特定非営利活動法人 映像産業振興機構(VIPO)、京都駅ビル開発株式会社、ピースデリック有限会社、アクアジオグラフィック株式会社、Edo Wonderland 日光江戸村、ヘキサメディア株式会社、合同会社 日本空撮、株式会社プレスメディア社、株式会社SKEN企画事務所、田中空撮、SahaEntartainment
- アーカイブ監修: 東京大学大学院情報学環 教授 渡邉 英徳
- アーカイブシステム構築: ダーウィン・エデュケーション株式会社
- サイトデザイン・制作: 株式会社シーエスレポーターズ
(問い合わせ先)
東京大学大学院情報学環
教授 渡邉 英徳(わたなべ ひでのり)
E-mail: hwtnv@iii.u-tokyo.ac.jp
一般社団法人PEACE NIPPON PROJECT
理事 中野 裕之
E-mail: info@peacenippon.org