東京大学大学院 情報学環・学際情報学府 The University of Tokyo III/GSII

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December 5, 2024

多田健太さん(社会情報学コース修士課程1年/関谷直也研究室)が「日本災害情報学会第29回学会大会 優秀発表賞」を受賞しました

多田健太さん(社会情報学コース修士課程2年/関谷直也研究室)が「日本災害情報学会第29回学会大会 優秀発表賞」を受賞しました

多田健太さん(社会情報学コース修士課程1年・関谷直也研究室)が、2024年11月9日(土)・10日(日)に新潟市で開催された日本災害情報学会(http://www.jasdis.gr.jp/)第29回学会大会で、優秀発表賞を受賞しました。

発表タイトル:「災害を伝える」というコミュニケーション過程に関する研究

発表者:多田健太

研究概要:本研究では、これまでに災害伝承施設に訪問したことがある人に着目し、訪問によるコミュニケーションに着目して分析を行った。災害伝承施設には防災には興味がなくとも「たまたま近くを訪れたから」などの理由で訪れる層が一定数、存在する。そうした防災への興味の有無は、施設を訪問する人にどのような効果をもたらすのか。結果として、防災に興味がない人でも、災害の悲惨さは受容されたが、一方で行動や態度変容には繋がりづらかった。また防災に興味がない人は、その訪問経験を他者に伝えることがされていない実態が明らかとなった。防災に興味がない人でも訪れる災害伝承施設は、防災意識向上や行動変容のために、効果を最大化することが求められる。