「Engineering CompetencyⅢ -2023 Summer Camp-」は、東京大学大学院 工学系研究科専攻間横断型教育プログラム 機械システム・イノベーション(GMSI)をはじめ複数の国際教育プログラムが共催する、内外から応募した修士課程以上の学生が参加し、研究や共通の課題についてのディスカッションを行う３泊4日の夏季集中講義です。世界各地から集まった研究者同士が国際的ネットワークを築き、グローバルな視野発展を目的とするこのサマーキャンプは、本年度は7月25日から7月27日の3日間LMJ東京研修センターにて開催されました。キャンプの総括として最終日に行われた、 “Propose a device or system that can directly or indirectly help mitigate the effects of climate change or Propose a device or system that directly or indirectly help increase diversity and inclusion in society”というテーマのプレゼンテーションで、 佐藤千優さん（社会情報学コース修士課程２年・山口いつ子研究室）がチームメイトのGeil Emdiさん(The University of Tokyo, Applied Physics)、Yang Maさん（The University of Tokyo, Electrical Engineering and Information Systems)、Beomgyu Choiさん(The University of Tokyo, Mechanical Engineering)、Side Sunさん(Peking University, Chemistry)とともに「Best Presentation賞」を受賞しました。

佐藤さんたちのチームが受賞したProposalの概要:
タイトル：「AI-enhanced AR glass to promote diversity and discussion through communication」
各国にグローバル化の波が押し寄せる今日。日本を訪れる外国人観光客数も著しく増加しており、日常生活における異言語間での意思疎通が課題となります。そこで、言語の壁を越えた積極的なコミュニケーションを促すべく、LLMとReal-time ASRを用いたEquiLingual AI/AR systemを提案致しました。

佐藤千優さんのコメント:
この度は、多様性の促進という今日の課題解決に向け、国籍や母語、研究分野の相違をも越え、チームメンバーそれぞれの強みを活かして創り上げたプレゼンテーションをBest Presentation賞というかたちで評価していただき、大変光栄です。関係者の皆さま、共同発表者の皆さま、誠にありがとうございました。心より御礼申し上げます。一層複雑化する現代の課題を解決すべく、今後も学際的な研究の経験を積み重ねていく所存です。