July 11, 2023
「デジタル資料を活用した防災教材・学習コンクール -未来へつなげる-」 実施要項Disaster Prevention Teaching and Learning Contest Using Digital Resources
1 趣旨
2023年は関東大震災から100年の経過を迎える年である。様々な災害が繰り返し深刻な被害をもたらす日本では、日々風化してしまう災害の記憶・記録をいかに継承し、日常の中で防災意識を喚起すべきかが問われている。一方、各地の災害記録を伝える資料はデジタルアーカイブ化されつつあり、防災教育への活用が期待されている。しかしながら、その存在は周知されておらず、利活用が進展していない。
このような環境の中、各地のデジタル地域資料や電子書籍コンテンツなどを組み合わせた新しい防災学習のあり方への検討が、今求められている。本行事は、災害に関するデジタル資料やその教育活用事例の周知を図り、防災教育(学習)におけるデジタル資料の活用を促進することを目的として開催する。
2 主催
東京大学大学院情報学環渡邉英徳研究室/S×UKILAM(スキラム)連携
3 後援
NPO法人日本デジタルアーキビスト資格認定機構
4 協力
国立科学博物館/東京大学大学院情報学環 講談社・メディアドゥ新しい本寄付講座/東京大学 戦災・災害のデジタルアーカイブ基金/デジタルアーカイブ学会sigJPS研究会/
一般社団法人東京学芸大Explaygroud推進機構/東京学芸大学教育インキュベーションセンター/東京外国語大学 学際研究共創センター
(以下、後援・協力調整中)
内閣府知的財産戦略推進事務局/国立国会図書館/デジタル庁
5 協賛
TRC-ADEAC株式会社/大日本印刷株式会社
6 部門・募集作品
1)教材部門
[内容] 学習の目的、学習活動・内容、発問、予想する学習者の変化や成果、使用資料など。
[方法] デジタル資料を活用した教材…様式*自由。A4サイズ PDF1~10 枚程度。
*学習指導案形式、スライドでの学習シナリオ形式、授業実践報告書形式など。
2)探究学習部門
[内容] 学習背景・動機、調査内容と結果・関連研究のまとめ、立てた問い、自身の探究手法や探究の視点・切り口、わかったことや考えたこと、まとめなど。
[方法] ジャパンサーチのマイギャラリーを活用した教材…マイギャラリーで作成した探究学習の成果物データをエクスポートし、JSON形式で提出。
註)両カテゴリーとも作品とは別途、作品の説明・PR事項などを記入する応募用紙を提出
7 賞・副賞
[最優秀賞] 各部門1点、[優秀賞]各部門 数点を防災教材部門・探究学習部門それぞれに授賞。
(探究学習部門は校種ごとに授賞)
入賞者に副賞として、賞状および最優秀賞3万円分・優秀賞1万円分の商品券/図書券等を進呈
8 応募資格
1)防災教材部門:小・中・高校の教員、教育委員会職員、自治体文化財課などの職員、学芸員、学校司書・司書教諭・公共図書館司書、教職課程を履修する大学生・大学院生など
複数人での共同制作や団体での応募も可能。
2)探究学習部門:小学生・中学生・高校生・フルースクールなどに在校中の児童生徒
学校の所在地(国内外)や国籍などの制限なし。
複数人での共同制作やクラス・学校単位での応募も可能。
9 応募期間(予定)
令和5年9月1日(金)~令和5年12月 1 日(金)
10 応募方法
HPより専用の応募フォームに必要事項を記入し、応募作品(防災教材部門はPDF形式/探究学習部門はJSON形式)を添付してフォームにて送付。
[教材部門応募フォーム]:https://forms.gle/mKUqt9xjnGhdNEEa7
[探究学習部門応募フォーム]:https://forms.gle/zvejSVqMUEhMqnjE9
11 受賞作の公開
入賞した作品は以下の媒体で紹介・公開し、全国の防災教育・学習の発展に供す。
- オンライン表彰式での受賞者による発表
- S×UKILAM連携:教材アーカイブでの公開
- ジャパンサーチの利活用事例への掲載
- みどころキューブでの受賞作のプロット、公開
- 本行事を取り上げた学術論文や学会での発表
12 著作権等の扱い
- 応募作品の著作権は応募者に帰属するものとする。ただし、審査や公開のために主催者が必要と認めた範囲内で複製する場合があることを了承することとする。
- 受賞作品については、CC-BY*として公開することを応募者は了承することとする。
*CC-BY…原作者のクレジット(氏名、作品タイトルなど)を表示することを条件とし、改変や営利目的での二次利用も許可するCC ライセンス。 - 作品中の著作物等(例:資料・絵画・地図・写真・文章やコメントなど)については、応募者自身が各資料の二次利用条件表示を参照し、その条件に従うこととする*。
*著作権や二次利用条件等については、ジャパンサーチの「デジタルコンテンツの二次利用条件表示について」ページ*や「ジャパンサーチの「利用条件」を読み解こう!」(動画)等もご参照ください。 - 応募者は作品が受賞した場合に上記11の媒体での公開に同意するとともに、その公開を前提として各資料の二次利用条件の確認を行った上で教材や学習成果物に諸資料を引用することとする*。
*あらかじめ利用可能な条件の資料やコンテンツ(PDM、CC0、CC BY、CC BY-SA、CC BY-NC、EDUCATIONAL USE PERMITTEDなど)の活用を推奨する。 - 応募者の個人情報は、このコンテストの目的以外には使用しない。
13 審査
応募用紙および応募作品を次の基準に基づいて、総合的に評価する。
[審査基準]
1)防災教材部門
①児童生徒の「問い」を引き出し、主体的な防災教育を支援する内容となっているか
②地域資料を活用するなど、学校の地域特性を考慮した防災教育の内容となっているか
③デジタル資料やデジタルコンテンツの特性を活かした防災教育の内容となっているか
④学習指導要領の紐づけなど、教育現場の目線に基づいたメタデータが付与されているか*
*メタデータの付与については応募用紙を参照(応募用紙にて記入)
⑤資料の二次利用条件の遵守や引用方法が教材上で適切になされているか
例)CC BYのコンテンツの場合→原作者や公開機関情報(作者名、作品タイトル、公開機関名、URLなど)を表示して、コンテンツを利用しているか。
2)探究学習部門
①自身の興味関心に基づいた災害・防災に関する「問い」が立てられているか
②「問い」を解決したり深めたりするための、適切な資料・情報を複数収集できているか
③複数の資料・情報をもとに災害・防災に関する「自分自身の」考えをまとめ、表現できているか
④デジタル資料やデジタルコンテンツ、ジャパンサーチ機能の特性を活かした内容になっているか
⑤資料の二次利用条件の遵守がなされているか
例)Web上の二次利用不可な画像を許可なく用いていないか。
14 入賞発表 (予定)
令和6年1月頃に、ホームページにて審査結果を発表。
15 表彰式 (予定)
令和6年2月頃に、オンラインで表彰式(表彰、受賞者のプレゼン、審査員の講評)を行う予定。
16 審査員 (現時点)
目黒公郎(東京大学大学院生産技術研究所/情報学環教授)
渡邉英徳(東京大学大学院情報学環教授)
柳与志夫(東京大学大学院情報学環特任教授)
井上 透(岐阜女子大学教授/日本デジタルアーキビスト資格認定機構常務理事)
関谷直也(東京大学大学院情報学環総合防災情報研究センター准教授)
室谷智子(国立科学博物館)
大井将生(東京大学大学院情報学環特任研究員/S×UKILAM連携代表)
17 企画・運営・問合せ先
東京大学大学院情報学環 特任研究員 大井将生
E-mail:oi-masao519@g.ecc.u-tokyo.ac.jp
本行事の特設HP:https://x.gd/2YKMT