東京大学大学院 情報学環・学際情報学府 The University of Tokyo III / GSII

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October 21, 2022

東京大学情報学環ブロックチェーン研究イニシアティブの設置についてThe Establishment of Blockchain Research Initiative, Interfaculty Initiative in Information Studies, The University of Tokyo

東京大学大学院情報学環では、ブロックチェーン/Web3領域の研究を推進するため、「東京大学情報学環ブロックチェーン研究イニシアティブ」を設置しました。

サトシ・ナカモトの論文に端を発するブロックチェーン技術を用いたサービスは、仮想通貨のみならず、金融システムからエネルギー、アートの流通まで幅広い影響を与えています。その過程で、DLT(分散台帳)、NFT(非代替性トークン)、DAO(自律分散型組織)、Web3など様々な概念や利用形態を生み出しつつ発展しており、その進化は今も続いています。

また、こうした技術とサービスの進展は、通貨と経済のシステム、エネルギーマネージメント、アートや創造的活動の価値流通、組織と働き方、アイデンティティ、信頼、コミュニティなど多方面に影響を及ぼしています。

こうした急激な変化の中で、国際機関や公的機関からは産業振興や経済成長のエンジンとして期待する声や、経済システムの安定性や安全性に関する懸念、既存の法制度との整合性に関する課題も指摘されています。

このように、ブロックチェーン/Web3分野の影響は多岐に渡り、単一の学問分野にとどまらない、学際的なアプローチが求められています。本イニシャティブにおいては、東京大学大学院情報学環が中心となり、産学連携によりブロックチェーン関連技術とその応用(Web3、DLT、NFT、DAO、メタバースを含む)に関する学際的研究を推進していきます。

また、東京大学を中心とした学術コミュニティにおける議論や研究成果を発信し、Web3分野の研究ハブを目指します。

 

ブロックチェーン分野への学際的アプローチ

取り組み内容

今後、産学連携を進めつつ、以下の取り組みを進めて行く予定です。
・連続セミナーの開催・国際的発信
・研究者・実践家のコミュニティ形成
・東大版ブロックチェーン・テストベッドの構築・運用
・企業連携による実証研究

メンバー

東京大学情報学環ブロックチェーン研究イニシャティブは、東京大学大学院情報学環が運営を担いつつ、東京大学を中心とする幅広い教員、学生、研究員等により構成されます。

代表

高木聡一郎(東京大学大学院情報学環 教授)

メンバー(五十音順)

筧康明(東京大学大学院情報学環 教授)
越塚登(東京大学大学院情報学環 教授)
酒井麻千子(東京大学大学院情報学環 准教授)
田中東子(東京大学大学院情報学環 教授)
永石尚也(東京大学大学院情報学環 准教授)
原田至郎(東京大学大学院情報学環 准教授)
渡邉英徳(東京大学大学院情報学環 教授)

※メンバーは今後も拡大していく予定です。

東京大学情報学環ブロックチェーン研究イニシアティブウェブサイトをご覧ください。