東京大学大学院 情報学環・学際情報学府 The University of Tokyo III/GSII

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June 11, 2025

鈴木朝香さん(社会情報学コース博士課程2年/山口いつ子研究室)が第138回人文科学とコンピュータ研究発表会で学生奨励賞を受賞しました

鈴木朝香さんが、2025年5月17日(土)に開催された第138回人文科学とコンピュータ研究発表会のポスターセッションで、学生奨励賞を受賞しました。

 

発表タイトル:
トルクメニスタンのメディアにおける新型コロナウイルス感染症関連報道のテキスト分析 —国営、民間、独立系メディア各ニュースサイトの感染症報道にみられる特徴の比較—

著者:
鈴木朝香(東京大学大学院学際情報学府)、塚越柚季(東京大学大学院人文社会系研究科)、大向一輝(東京大学大学院人文社会系研究科)

研究の概要:
旧ソ連・中央アジア地域にあるトルクメニスタンは、今日まで国内の新型コロナウイルス感染者数を公表しておらず、一時は「コロナ」という単語の使用すら禁じられていると言われていた。本研究では、同国に関する報道を行う3つのオンラインニュースサイトにおいて、新型コロナウイルスの語を含むロシア語記事計2560件(2020年1月~2023年5月)の本文テキストを共起語分析とトピック分析にかけ、同国においてどのような文脈・テーマで新型コロナウイルスの語が使用されていたかを検討した。その結果、トルクメニスタンのメディアでは、国内の感染状況に関する情報が全く報じられない一方で、感染対策やパンデミックによる経済危機への対応、また外国の感染状況については報道されていることが明らかになった。

関連リンク:
https://www.jinmoncom.jp/?CH138