
July 27, 2020
【マイブック】AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争(庭田杏珠さん、渡邉英徳 教授)【My Book】Prewar / War Rebooted Through Colorized Photographs Produced in Collaboration with AI (NIWATA, Anju and WATANAVE, Hidenori)
「マイブック」は、学環学府の教員・学生による著書を紹介するシリーズ記事です。これまで書籍の紹介は、学環学府ニューズレターの「BOOKS」コーナーにておこなってきましたが、今後はウェブサイトでもより多くの情報を発信していきたいと思います。著者からの一言とともに、新刊情報を中心にお届けします。(編集部)
庭田杏珠・渡邉英徳 著 『AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争』
本書には「カラー化」された、戦前から戦後にかけての写真が収録されています。本学学生で広島出身の庭田杏珠さんと2017年から取り組んでいる「記憶の解凍」プロジェクトの、現時点の成果をまとめたものです。本書をきっかけにさまざまな対話が生まれ、過去の貴重な資料と記憶が未来へ継承されることを願っています。(渡邉英徳)
発行年月:2020年7月
出版社:光文社
著者紹介:「記憶の解凍」プロジェクト
庭田杏珠
2001年,広島県生まれ。東京大学に在学し「平和教育の教育空間」について、実践と研究を進める。2017年、中島地区(現在の広島平和記念公園)に生家のあった濵井德三氏と出会い「記憶の解凍」の活動を開始。これまでに展覧会、映像制作、アプリ開発など、アートやテクノロジーを活かした「戦争体験者の想い・記憶の継承」に取り組む。国際平和映像祭(UFPFF)学生部門賞(2018年)、「国際理解・国際協力のための高校生の主張コンクール」外務大臣賞(2019年)などを受賞。
渡邉英徳
1974年、大分県生まれ。東京大学大学院情報学環教授。情報デザインとデジタルアーカイブによる記憶の継承のあり方について研究を進める。これまでに「ヒロシマ・アーカイブ」「ナガサキ・アーカイブ」などを制作。2016年より白黒写真のカラー化を始め、2017年より庭田と共同で「記憶の解凍」に取り組む。岩手日報社との共同研究成果「忘れない:震災犠牲者の行動記録」は日本新聞協会賞(2016年)を受賞。その他、文化庁メディア芸術祭、アルスエレクトロニカなどで受賞・入選。
*「ABEMAニュース」で紹介されました!ぜひご覧ください【8/11追記】
https://youtu.be/v2qqdmzCDB4
主担当教員Associated Faculty Members
教授
渡邉 英徳
- 文化・人間情報学コース
- 先端表現情報学コース
- アジア情報社会コース
- 情報学環教育部
Professor
WATANAVE, Hidenori
- Cultural and human information studies course
- Emerging design and informatics course
- ITASIA program
- Undergraduate research student program