東京大学大学院 情報学環・学際情報学府 The University of Tokyo III / GSII

研究Research

August 22, 2019

【マイブック】アフター・カルチュラル・スタディーズ(吉見俊哉 教授)【My Book】After Cultural Studies (Professor YOSHIMI, Shunya)

「マイブック」は、学環学府の教員・学生による著書を紹介するシリーズ記事です。これまで書籍の紹介は、学環学府ニューズレターの「BOOKS」コーナーにておこなってきましたが、今後はウェブサイトでもより多くの情報を発信していきたいと思います。著者からの一言とともに、新刊情報を中心にお届けします。(編集部)

吉見俊哉『アフター・カルチュラル・スタディーズ』
英語の「after」には、時間的に「の後で」と空間的に「を追いかけて」の二重の意味がある。この二重性を含意してタイトルを付けた。歴史は1970年代末、レーガンとサッチャーの時代に変り始め、トランプ時代に至る。本書は新自由主義が跋扈するこの「ポスト現代」に、批判的文化研究は誰によって、いかにして可能なのかを追いかけていく。

発行年月:2019年7月
出版社:青土社

目次
序 章 トランプ時代のカルチュラル・スタディーズ――再定義の試み

第Ⅰ部 越境する文化
Ⅰ-1 岐路に立つカルチュラル・スタディーズ
Ⅰ-2 サブカルチャーと差異の政治
Ⅰ-3 ポストモダニティとほつれゆく文化
Ⅰ-4 問いとしての政治的身体
Ⅰ-5 カルチュラル・スタディーズの旅は続く――追悼・スチュアート・ホール
Ⅰ-6 東アジアのCultural Studiesとは何か
Ⅰ-7 カルチュラル・スタディーズとグラムシの対話をめぐって

第Ⅱ部 抗争する文化
Ⅱ-1 「アメリカの世紀」の終わり
Ⅱ-2 「アメリカ」を欲望/忘却する戦後――「基地」と「消費」の屈折をめぐって
Ⅱ-3 東アジアにおける「アメリカ」という日常意識
Ⅱ-4 誰が「沖縄」を消費するのか
Ⅱ-5 アメリカニズムとは何か――古矢旬『アメリカニズム』を読む
Ⅱ-6 アメリカの終わりと日本の末路――二一世紀はどんな時代か

第Ⅲ部 共振する文化
Ⅲ-1 皇居前から国会前へ――戦後日本と〈街頭の政治〉の転回
Ⅲ-2 「セゾン文化」とは何だったのか
Ⅲ-3 まなざしの檻 見ることの権利――見田社会学と可視性の政治
Ⅲ-4 鶴見良行とアメリカ――もうひとつのカルチュラル・スタディーズ
Ⅲ-5 カルチュラル・タイフーンの翼に乗って

エピローグ 劇つくりの越境者――追悼・如月小春
参考文献
あとがき
人名・団体名索引


主担当教員Associated Faculty Members

教授

吉見 俊哉
  • 文化・人間情報学コース
  • アジア情報社会コース

Professor

YOSHIMI, Shunya
  • Cultural and human information studies course
  • ITASIA program