東京大学大学院 情報学環・学際情報学府 The University of Tokyo III / GSII

研究Research

April 14, 2023

【マイブック】『語用論の基礎を理解する 改訂版』(石崎雅人 教授)【My Book】Professor ISHIZAKI, Masato

「マイブック」は、学環学府の教員による著書を紹介するシリーズ記事です。著者からの一言とともに、新刊情報を中心にお届けします。新刊情報は学環学府ニューズレターの「BOOKS」コーナーでも紹介しています。(編集部)

『語用論の基礎を理解する 改訂版』
Gunter Senft(著) 石崎雅人・野呂幾久子(訳)

現代社会では、インターネットの普及により、記号としての言語の流通がコミュニケーションであると誤解されています。しかし、言語はコミュニケーションの道具であり、コミュニケーションを成立させるには参与者の共通基盤が必要です。本書は、複数の学術領域の知見をもとにした洞察により、現代社会における、ことば、コミュニケーション、社会の関係について深く考えるための多くの示唆を与えてくれます。(石崎 雅人)

出版年月:2022年11月
出版社:開拓社

 

目次

序章

第1章 語用論と哲学
―われわれは言語を使用するとき、何を行い、実際に何を意味するのか(言語行為論と会話の含みの理論)―

第2章 語用論と心理学
―直示指示とジェスチャー―

第3章 語用論と人間行動学
―コミュニケーション行動の生物学的基盤―

第4章 語用論とエスノグラフィー
―言語、文化、認知のインターフェース―

第5章 語用論と社会学
―日常における社会的相互行為―

第6章 語用論と政治
―言語、社会階級、人種と教育、言語イデオロギー―

第7章 語用論の基礎を理解する
―まとめと展望―


主担当教員Associated Faculty Members

教授

石崎 雅人
  • 社会情報学コース

Professor

ISHIZAKI, Masato
  • Socio-information and communication studies course