東京大学大学院 情報学環・学際情報学府 The University of Tokyo III / GSII

研究Research

August 26, 2022

「今更聞けない、でも知りたい!学府生活の疑問」Part 1 (アンケート結果編)Survey results on questionnaire regarding campus life at GSII

(和文は抄訳のうしろにあります/Japanese text follows English)

After two years of mainly resorting to online communication, in-person classes returned for many at the GSII during the first half of this academic year. A survey performed by the Editorial team of the III/GSII Website & Newsletter in late May asking students about their life back on campus showed that the pandemic has deprived students of the opportunity to communicate with their peers on a regular basis, resulting in a loss of information exchange on small yet important issues. Twenty-five people wrote in their questions and thoughts in response to the survey.

Among the responses, several students admitted they lacked information on how to use their copy card and the copy machines, as well as the location and use of the graduate student’s study area in the Main Building, among other things. Meanwhile, some noted that the use of multiple communication platforms, including ITC-LMS, UTAS, GSII portal site, Slack and e-mail, was confusing. Above all, a majority of the respondents said they wanted more opportunity to meet other students beyond their labs.

3年ぶりに対面授業が中心となってスタートした2022年度も、後期が近づいてきました。過日、学環ウェブ&ニューズレター編集部は学府院生を対象に、学府生活で実はよくわかっていないことや困りごとについてのアンケートを実施しました。結果からは、コロナ禍が続く中で日々のちょっとしたあれこれを共有する機会が失われていること、そして学生は横のつながりを求めていることが浮き彫りになりました。今回は、アンケートに寄せられた主な回答を紹介します。(編集部)

 

 

アンケート実施期間:5/23 – 5/31/2022
回答者:学府院生26名(M1:12名、 M2:7名、 D2以上:7名)、回答は匿名で収集。

 

①学府生が使える施設・設備等について
意外に多かったのが、コピー機の使い方を知りたいという声です。また、院生室やコモンズの使い方についても質問が出ました。

〈主な回答〉
・コピー機の使い方を知りたい (コピーカードの使い方を含める)。
・土日に大学院生室が使えるか知りたい。
・学環ラウンジ以外にZoom(声出し可能)ができる場所はあるか。
・学環コモンズに用意されている設備の紹介。
・ラウンジの使い方をしりたい。「公募」をしなければ、学府外、あるいは学外の方を招いてラウンジ内でミーティングをして良いのでしょうか。
・録音したいことがあって、ちょっとしたスペースを借りたいときにどうすればよいのか。

 

②学府の情報チャンネル (ポータル、ITC-LMS, Slack等)について
全学的なITC-LMS、UTAS、そして学府ポータルに加えてSlackとメールと、学生は複数のメディアを使う必要がありますが、その間で戸惑っている声が聞かれました。特に学府生だけが使うGSIIポータルやSlackの使い方についてはさまざまな意見が出ました。

〈主な回答〉
・ポータルの使い方がいまいちわからない(Updateに5年前の内容などがアップロードされたりして、なにが最新情報なのかよくわからない/検索がうまく機能せず/ポータルに情報があると言われるが、UIが非常に悪く情報がわからない、など)。
・学府Slackの使い方がよくわからない(入学時に大々的に宣伝された割に、あまり情報が流れてこない/一部の情報だけが与えられるのは中途半端/グループのつながり方がわからない、など)。
・ITC-LMSやUTASは、使い方についての説明はあったものの機能の特徴がわからないので、しばしばどちらを見たらいいか分からなくなる。とにかく使用し、事務室や周囲にも聞くなどして対処したが、配布資料やHelpだけでは解決できないので、用途に関してまとまった資料があると助かる。
・メールは、必要な情報を厳選して流してほしい。

 

③その他、学府生活の中で、よくわからず困っていること
学会への参加やアカデミアへの就職活動のこと、また留学生からはビザの更新や在留資格に関する相談などについて困っているとありました。

〈主な回答〉
・アカデミアへの就職活動。
・学会参加に係るお金。
・ビザ更新など、在留資格に関する相談。
・マイクロソフトや統計ソフトで東大から使えるものを把握したい。
・お昼寝したい時にオススメの場所はあるか。
・対面で同級生と話す機会が乏しいため、自分以外の学生生活がどんなものかわからない。そのため何がわかっていないのかをわかっていない可能性がある。

 

④学環・学府に足りない、改善してほしいと思うこと
学生同士のコースや研究室を超えたつながりがほしい、という声がもっとも聞かれました。細かい要望もいろいろありました。

〈主な回答〉
・学生同士や、先生とのコミュニケーションがとりにくいので、なにか、参加自由な会合があってもいいと思う。
・学府生どうしがもっと繋がれるような機会づくり。
・学府内の研究室同士の人材の共有(ほかの研究室でプロジェクトがあれば参加できる)の仕組みがあると面白そうです。
・他研究室の人や同じコースの人、他のコースの人との交流の機会があると嬉しいです!概論2では結構交流ができて嬉しかったが、概論2がS1で終わってしまうので、何かイベントとかあると嬉しいです!昔は学府の学生で流しそうめんをしたり、先生カルタを作ったりと交流があったそうで、それらは本来、学生が自主的に始めるものなのでしょうが、何かそういった催し物とかしてくれると嬉しいです!
・コモンズに行ってもほとんど知り合いがいなくなり、誰も挨拶をせず、交流もありません。何か学生同士が交流できる機会を設けていただけるといいのではと思います。
・もしオンライン会議の際に周りに話を聞かれない場所がないなら、コモンズや院生室に電話ブースを設置していただけたら嬉しい。
・コモンズに人もいないので、掲示板みたいなものがあると嬉しい。
・ITASIAとその他のプログラム間の交流。
・ビサのサポート。
・学生へのファイナンシャルサポート。
・学会に参加するための金銭的サポート。
・概論Iに登壇される先生方の男女比。
・研究室(ないことにより、コミュニティ感が全くない)。
・情報共有(知らされていないことが多すぎてよく困っています)。
・手続き関係が全般的にわかりにくく、何か忘れているのではないかと常に不安です。
・学務の開室時間をもう少し長めにしていただけると大変ありがたいです。
・全ての院生にロッカーがあればいい。
・福武ホールに自販機が欲しいです。本館の1階の自販機も電子マネー対応のものに替えていただけると嬉しいです。

 

 

アンケートにご協力いただいた方々に改めて御礼申し上げます。お寄せいただいた疑問の一部については、Part 2で具体的な参考情報をご提供します!(Part 2 FAQ編はこちら

企画:学環ウェブ&ニューズレター編集部
構成:神谷説子(特任助教・編集部)
英語校正:デービッド・ビュースト(特別専門員)