東京大学大学院 情報学環・学際情報学府 The University of Tokyo III / GSII

教員 Faculty

教授

佐倉 統

Professor

SAKURA, Osamu

LAB WEBSITE

佐倉統研究室
http://sakuralab.jp/

  • アジア情報社会コース
  • 情報学環教育部
  • 文化・人間情報学コース

研究テーマ

  • 進化生態情報学
  • 科学技術と社会
区分:
学環所属(基幹・流動職員)
所属:
情報学環
  • ITASIA program
  • Undergraduate research student program
  • Cultural and human information studies course

Research Theme

  • Evolutionary Biology and Science Communication
  • Science, Technology and Society
Position: 
III Faculty (Core & Mobile)
Department: 
Interfaculty Initiative in Information Studies
略歴

博士(理学)(京都大学)

1960年 東京都生まれ

1990年 京都大学大学院 理学研究科 博士課程修了[1992年 博士(理学)]

1993年 三菱化成生命科学研究所 特別研究員

1995年 横浜国立大学 経営学部 助教授

1995年 ドイツ・フライブルク大学 情報社会研究所 客員研究員 (~1996年)

2000年 東京大学大学院 情報学環 助教授

2007年 東京大学大学院 情報学環 教授


【佐倉研テーマ】

 

●科学と社会

現代社会は、科学技術が生活のすみずみまで行き渡り、科学技術にどっぷり浸かっています。あるいは、科学技術の上に乗っかっています。新型の感染症や環境問題、インターネット、食の安全、……などなど。

 

しかし、これらに関する科学技術を社会の中でどのように位置づけ、どのように活用していくかという問題については、今まであまり真剣に考えられてき ませんでした。今までの行政学や経営学では科学技術のガバナンスはごくわずかしか触れられていませんし、法律学や経済学も科学技術を主たる対象にして組み 立てられていません。あるいは、ぼくたちの生活習慣や日常の感覚自体が、科学技術に十分対応しきれていない、ということもあるかもしれません。

 

このような状況認識をふまえて、この研究室では、科学技術と社会の「より良い」関係を目指して活動しています。そこには、そもそもどのような関係が 「より良い」のかといった理念的な問題から、実際の科学技術研究開発過程の社会的側面の分析といった事例に即した問題、さらには、科学カフェなどをおこ なって科学と社会のコミュニケーションを活性化するという実践的な問題も含まれています。

 

理論と実践のバランス――これがこの研究室の目標のひとつです。

 

佐倉のもともとの専門は、動物行動学や進化生物学です。とくに進化理論をモデルとして、人間の知識や文化の動態を考えるということをしてきました。 今でもこの枠組みがベースになっていますが、研究室の学生のバックグラウンドは文系理系を問わず多様であり、当研究室に参加するにあたって進化論に関する 知識が必要なわけではありません。

 

●研究プロジェクト

2010年現在、以下のような研究プロジェクトをおこなっています。

 

(1) 脳神経科学と社会の関係

近年とみに発展が著しく、教育現場や経営学、法律学など、さまざまな領域との接点が拡大深化している脳神経科学について、社会との関係を模索しま す。たとえば、脳トレゲームはどこまで科学的な信憑性があるのか? 科学的な信憑性はイマイチでも、ゲームとして楽しむのはかわまないのか?

 

(2) 科学の文化的位置づけを探る

お台場にある《日本科学未来館》と情報学環との連携の一環として、科学未来館の機関誌『MeSci News(ミーサイ・ニュース)』に、対談を連載しています。科学者だけでなく、小説家、作曲家、メディアアーティスト、理学療法士、漫画家など、さまざ まな領域の人々に、「あなたにとっての科学とは何か?」をたずねることで、日本の社会における科学技術の位置づけを再定位しようという試みです。科学未来 館との連携プロジェクトは、ここ数年やや丁重なので、科学館・博物館の活動や理科教育・科学ジャーナリズムなどに興味のある方、是非御参加ください。対談 の詳細は http://www.miraikan.jst.go.jp/sp/deep_science/cafe/science/で御覧ください。

 

●学生たちの研究テーマ

上記プロジェクトを中心にしつつも、それに収まりきらない多様な展開をしています。学生の多くは、修士課程在学中に日本の学界だけでなく国際学会で の発表をしており、その経験を活かして修士論文を完成しています。修士課程修了で就職する場合と、博士課程に進学する場合があります。就職状況は、悪くな いです。詳細は研究室のウェブサイト(http://sakuralab.jp/)を御覧ください。