東京大学大学院 情報学環・学際情報学府 The University of Tokyo III / GSII

教員 Faculty

教授

大口 敬

Professor

OGUCHI, Takashi

  • アジア情報社会コース
  • 先端表現情報学コース

研究テーマ

  • 交通制御工学
区分:
学内兼担・授業担当教員
所属:
生産技術研究所
  • ITASIA program
  • Emerging design and informatics course

Research Theme

Position: 
Affiliated Faculty
略歴

1993年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。博士(工学)。 日産自動車(株)、東京都立大学、首都大学東京を経て、東京大学生産技術研究所教授(本務)、情報学環(兼担)。


交通とは、動物である人間が社会生活をする上で必ず生じる現象・事象です。ここ100年の間に内 燃機関自動車が爆発的に社会に普及し、道路上で生じる自動車交通を対象とした交通流に対する科学的分析と、さまざまな社会的課題に対する工学的技術開発が 進められました。これを(道路)交通工学と呼んでいます。その後、さまざまな分野で情報化が進展し、物理的なヒトやモノの交通を代替したり、あるいはこう した交通を増強・補助する情報・通信技術との適切な使い分けや利活用が大変重要になってきています。

内燃機関自動車は、時代の要請と技術的な成熟のタイミングの妙で世界的に普及しました。これが行き交う道 路上の道路交通には、交通渋滞、交通安全、環境影響という3つの大きな社会的な負荷が生じ、道路交通工学とは、その原因を調べ、問題構造を把握し、これを 解決するための方策を立案し、実際に施策として実現することによって、快適で円滑で安全・安心な交通システムを確立するための技術体系として確立されてき ました。

日本や先進諸国では、社会の成熟に伴い、自動車一辺倒の地域・都市構造による社会的問題を解決しようと、自動車以外の公共交通、自転車、徒歩などさまざまな陸上交通手段の特徴を十分に理解して、これらを組み合わせたベストミックスによる交通体系を目指し、その実現のための地域・都市の計画・設計も強く意識されるようになりました。最近では自転車は車道を走行するか、歩道走行を認めるか、といった議論が熱心に行われていますが、ある道路断面の通行位置だけを議論しても意味は無く、自転車の使われ方、通行経路が決まる要因、これを空間の中でどのように誘導するか、地域全体としての基本計画と個々の幾何構造設計を組合せたシステムとしてのデザイン論が本来求められます。

本研究室では、以上のような考えの下、次のようなテーマに取り組んでいます。

  • 高速道路渋滞の発生メカニズム分析と対策技術
  • 交通特性に応じた道路幾何構造設計
  • 交差交通流制御のグランドデザイン再設計
  • 道路交通施設の設置・撤去の得失評価と配置計画論
  • 次世代交通信号制御
  • 交通シミュレーション技術の高度化
  • 情報統合化によるネットワーク交通への影響評価
  • エネルギー・モビリティ・マネジメントシステム

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