東京大学大学院 情報学環・学際情報学府 The University of Tokyo III / GSII

教員 Faculty

教授

影浦 峡

Professor

KAGEURA, Kyo

LAB WEBSITE

影浦峡研究室
http://panflute.p.u-tokyo.ac.jp/~kyo/index-j.html

  • 文化・人間情報学コース

研究テーマ

  • 言語と記号の相貌:強制的拘束性を有するものとしての記号の存在と配置
区分:
学環所属(基幹・流動職員)
所属:
情報学環/教育学研究科
  • Cultural and human information studies course

Research Theme

Position: 
III Faculty (Core & Mobile)
略歴
  • 学術情報センター、国立情報学研究所を経て2005年より東京大学・大学院教育学研究科所属。
  • 2014年4月より情報学環に流動教員として在籍。
  • PhD(マンチェスター大学)。
主要業績

詳細な業績は <発表文献リストのページ> をご覧ください。


そもそも既に身につけてしまっているが故に反省的な思考の対象ともなりまたその同一性を自明のものとすることもできる言語という存在を、身につけてしまっていることを前提とせず、それが個々人あるいは社会あるいは人間においてまさに言語として成立する現場において体験そのものとして捉えたい、さらにその際にできうる限り明晰に言葉にできるかたちでそれを捉えたいという、どう転んでも論理的に不可能なことを比較的幼い頃から夢見ており、もちろんそのような記憶は後知恵で捏造されたものかもしれませんが、私がこれまで研究としてやってきたことは、専門語彙のモデリングも言語処理を活用した翻訳支援も図書の配置の記述や分析も、基本的にすべて、この夢の周りを夢そのものの実現に向かうことができぬままにぐるぐる回っています。

現在は、以下のような研究を行なっています。

(1) 翻訳支援と翻訳教育支援システムの構築と活用。オンラインで活動するボランティア翻訳者やNGOを支援する「みんなの翻訳」(http://trans-aid.jp/)を情報通信研究機構と共同で開発・運営しています。2013年度からは、リーズ大学と共同で、翻訳教育を支援するシステムを開発中です。神戸女学院大学・チュービンゲン大学等とも協力しています。

(2) 専門語彙のモデリングと多言語専門語彙の自動構築。言語処理ではコーパス(テキストの集合)を活用した対訳抽出等の研究がなされていますが、私は集合としての語彙を起点としたシステムを開発しています。テキストという社会的産物に観察される属性を語彙の属性に変換するためにはウルトラCが必要です。

(3) 本と言葉と情報の社会的・歴史的配置と、その配置が私達に後ろから強制してくる認識論の枠組みについて。この問題を、思弁的にではなく、極めて形而下的・具体的・数理的に考えています。

他に、研究ではありませんが、原発事故後顕在化した、言葉の歪みも分析しています。

参考:「みんなの翻訳」ポータル(http://trans-aid.jp/