東京大学大学院 情報学環・学際情報学府 The University of Tokyo III / GSII

研究Research

September 30, 2016

高校生のための東京大学オープンキャンパス2016UTokyo Open Days for High School Students 2016

8月3日(水)・4日(木)の両日にわたり、「高校生のための東京大学オープンキャンパス2016」が開催されました。昨年度から参加の情報学環・学際情報学府は今年度も第1日目の8月3日(水)に企画を出しましたが、会場となった本郷キャンパス工学部2号館9階の情報学環プレゼンテーションルーム(92B/93B)には、高校生を中心に全部で178名の参加者にお集まりいただき、今回も盛況となりました。

パネル展示とビデオ上映
受付を済ませて最初に案内される93Bの会場では、情報学環・学際情報学府に所属する各研究室を紹介するパネルが会場を囲むように配置してあり、参加者は自分の関心に従って思い思いにパネルを眺めていきます。これにより、文理横断はもちろんデザインやアートまで、多彩な分野を備える学際的部局としての学環・学府の特徴を一望してもらう仕組みです。さらに、東大の教員と直接話ができる貴重な機会を、逃すことなく積極的に活用する高校生の姿も見られました。

会場前方のスクリーンには、学府に所属する現役の大学院生が自分の研究や学環・学府の魅力を語るビデオが常時上映されていて、外の猛暑を逃れて9階までやってきた参加者たちはこれを観ながら、用意された椅子に座って約12分半の憩いの時間を過ごしました。

制作展Extra 2016「補序線」より
92Bの会場では、東京大学制作展 Extra 2016「補序線」に出展された作品群の一部が展示されています。制作展は学府の授業の一環として毎年行われているアートプロジェクトで、企画・運営・作品制作のすべてを学生が担う「研究的な関心を元に表現に挑戦する学際的実践の場」です。今回のオープンキャンパスへの出展も、7月に開催された制作展Extraに基づくものでありつつ、しかし単なる一部再展示ではなく、会場内の空間設計を改めてやり直した本格的なものでした。会場を訪れた参加者は、きわめて個性的な作品群とその制作者たちに迎えられ、詳細な作品解説を受けながら文字通り作品を「体験」するという、他では得がたい経験をすることができたようです。会場から出てきた高校生からは「ここがいちばんよかった」との感想が聞こえてきました。

以上のように、今回のオープンキャンパスも大きな成功を収めることができました。参加してくれた高校生たちから何年か後に学府の入学者が現れるということも十分にありうる話で、もしそういう日が来たら、今回(と前回)の企画担当者としてはなかなか感慨深いものがあるんだろうな……などとついつい先のことを思ってしまう次第です。

記事:
三谷武司(准教授/企画広報委員会)

写真撮影:
三谷武司(准教授/企画広報委員会)、酒井麻千子(助教/企画広報委員会)