東京大学大学院 情報学環・学際情報学府 The University of Tokyo III / GSII

研究Research

October 5, 2017

高校生のための東京大学 オープンキャンパス 2017UTokyo Open Days and Student Visits 2017

On August 2 and 3, “UTokyo Open Days and Student Visits 2017” was held at Hongo Campus. As part of this university-wide event, the III and GSII held an introductory session on August 3 at Fukutake Hall, in which 181 students (mostly high school students) participated. To introduce the GSII and Undergraduate Research Student Program, panels, video screening and a media art exhibition were organized. Most of the visitors sat down on chairs first and watched the video showing the graduate students of the GSII talking about their research and what they like about the GSII. The next room was full of panels introducing our laboratories where visitors could see the diversity of the III and the GSII from natural science/engineering, social science/humanities to art/design. The visitors also enjoyed casual conversations with III faculty and undergraduate research students in the room. Media art works from iii Exhibition Extra 2017 “SUKIMANIAC” were exhibited in the back room where visitors could “experience” the works combining art and technology while hearing explanation from the graduate students who created them.

8月2日(水)・3日(木)の両日にわたり、「高校生のための東京大学オープンキャンパス2017」が開催されました。一昨年、昨年に続き、情報学環・学際情報学府は今年度も1日目の8月2日(水)に企画を出しました。会場となった福武ホール地下2階のラーニングスタジオ1〜3には、高校生を中心に全部で181名の参加者にお集まりいただき、今回も盛況となりました。

パネル展示とビデオ上映

受付を済ませた来場者の多くはまず、用意された椅子に腰掛け、外の猛暑で流れた汗を拭きつつ、前方のスクリーンに上映されている紹介ビデオ(約7分×2)を観覧しました。学府の大学院生が自分の研究分野や学環・学府の魅力を語る様子に真剣に見入る高校生たちの姿が印象的でした。

隣のスタジオでは学環・学府に所属する各研究室の紹介パネルが所狭しと並べられていて、来場者は各自の関心に従って思い思いにパネルを眺めて行きました。文理横断はもちろんデザインやアートまで、多彩な分野を備える学際的部局としての学環・学府の特徴を一望してもらう仕組みです。

会場には教員が常駐して適宜説明などを行いましたが、今年度は特に情報学環教育部の研究生がブースを出し、全国的にも非常に珍しい教育制度である学環教育部の紹介はもちろん、それぞれの本属の大学や学部の話題まで含め、たいへん気さくな雰囲気で来場者の質問に答えたり、相談に乗ったりしてくれました。

制作展Extra 2017「SUKIMANIAC」より

さらに一番奥の少し明かりを落としたスタジオでは、東京大学制作展 Extra 2017「SUKIMANIAC」の作品群から、その一部が今回のオープンキャンパスにも出展されました。制作展は学府/教育部の授業の一環として毎年行われているアートプロジェクトで、企画・運営・作品制作のすべてを学生が担う「研究的な関心を元に表現に挑戦する学際的実践の場」です。今回のオープンキャンパスへの出展も、7月の制作展Extraに基づくものでありつつ、しかし単なる一部再展示ではなく、会場内の空間設計を改めてやり直した本格的なものでした。

来場者はメディア技術とアート的感性の融合した個性的な作品群を、実際の制作者による説明に耳を傾けつつ「体験」する、という貴重な経験をすることができたようです。時間的な都合で、いったん他を回ってから再度制作展の作品のためだけに戻ってきてくれた高校生もいました。

今回で3回目となる学環・学府のオープンキャンパス参加ですが、毎回少しずつ前年の反省を活かし、また教職員はもちろん、制作展や教育部の学生の協力を得ることで、より有意義な企画となるよう努力しています。学部を持たない学環・学府ですが、何年か後に、今回参加してくれた高校生、あるいは中学生の皆さんの中から、まずは教育部、そして学府への入学に関心を寄せてくれる人が出てきてくれると、企画担当者としては感慨深いものがあろうなと想像してしております。

記事:三谷武司(准教授)
写真撮影:河炅珍(助教)、河井大介(助教)、三谷武司(准教授)
英文校正:デイビッド・ビュースト(特任専門員)


主担当教員Associated Faculty Members

准教授

三谷 武司
  • 社会情報学コース

Associate Professor

MITANI, Takeshi
  • Socio-information and communication studies course