東京大学大学院 情報学環・学際情報学府 The University of Tokyo III / GSII

研究Research

January 24, 2017

価値創造デザインフォーラム2016「Design-Led X デザインが先導する未来」Value Creating Design Forum 2016 "Design-Led X"

On December 20th 2016, an international forum called “Design-Led X” was held at Aoyama Spiral Hall in Tokyo as a kick-off event for the establishment of a collaborative design lab by the Royal College of Arts (UK) and the University of Tokyo. At this forum, eminent researchers and creators, including Dean Osamu Sakura and Professor Shunji Yamanaka (both of the III) discussed the future of design and technology.

価値創造デザインフォーラム2016「Design-Led X デザインが先導する未来」と題されたフォーラムが12月20日、青山スパイラルホールで開催されました。生産技術研究所の主催で行われた本フォーラムには、東京大学、英国のRCA(ロイヤル・カレッジ・オブ・アート)の教授陣と次世代を担うクリエイターによるプレゼンテーション、ディスカッションを通じ、世界中で多様な問題が発生する今日におけるデザインの在り方、デザインとテクノロジーの未来について議論を行う場となりました。

Design-Led Innovationと題された第1部では、生産技術研究所の野城智也教授のコーディネートで「デザインの新しい役割」と題されたトークセッションが行われました。ここでは、情報学環の佐倉統教授、株式会社SEEDATA代表の宮井弘之氏、情報学環・生産技術研究所の山中俊治教授が登壇し、情報化社会におけるデザインのフレームの捉え方、インタープリターの役割、価値創造におけるコミュニティといった話題を中心に意見が交わされました。

次世代のデザインエンジニア像と題された第2部では、生産技術研究所の藤井輝夫所長とRCAのMiles Pennington教授の基調講演が行われ、生産技術研究所の今井公太朗教授をコーディネーターに迎えてトークセッションが行われました。基調講演では各大学の教育プログラムと、両大学の共同プロジェクトであるRCA-IIs Design Labの紹介が行われました。実行可能なイノベーション、新世代のイノベーターの育成を目的にするこのプロジェクトでは、大学の持つ技術と社会のニーズの両側を基点にイノベーション開発が行われ、企業も関与するような環境の構想が提示されました。

デザインが開く未来と題された第3部では、山中俊治教授による基調講演が行われ、山中教授をコーディネーターにマサチューセッツ工科大学のスプツニ子!助教、Takram代表の田川欣哉氏、生産技術研究所の新野俊樹教授を迎えたトークセッションが行われ、テクノロジーが支える未来の姿を議論する場となりました。

記事:藤嶋陽子(佐倉研D1)

写真提供:生産技術研究所 価値創造デザインプロジェクト / provided by IIS, The University of Tokyo