東京大学大学院 情報学環・学際情報学府 The University of Tokyo III/GSII

研究Research

November 30, 2015

第17回東京大学制作展17th iii Exhibition

2015年11月12日〜16日の5日間にわたり、第17回東京大学制作展が開催されました。東京大学制作展は、学際情報学府の授業の一環として学生が中心となり企画・運営・作品制作を行うメディアアートの展示会です。今年で17回目の開催となりました。

展示会の雰囲気は毎年異なりますが、特に今年度は参加メンバーの多様さと展示会のテーマ設定が特徴的です。例年、理系領域の学生の参加が多い中で、今年は文系領域や学際情報学府以外の専攻からの参加が多く、各作品のみならず展示会全体のテーマについても、より多くの視点から議論し、作り上げていくことができました。その結果、今年度の制作展では、テクノロジーと人の関係を問う2つのテーマが生まれました。

7月に本展示会の準備段階として学内向けに開催した東京大学制作展EXTRA2015では「グッバイ・マイボディ」と題し、技術と人間の身体との境界が曖昧になっていく現代における「身体とのお別れ会」をテーマとしました。そして、それに続く11月の本展示会では「わたしエクステンション」というテーマを掲げることで、技術による人の変化を「お別れ」としたEXTRAから視点を変え、よりポジティブに「自分」の変化について考える機会とすることを目指しました。

また、展示の仕方にもこだわりました。ただ作品を並べるだけではなく、来場者が展覧会の世界観に没入しやすい会場作りなど、多くの挑戦をしてきました。その結果、担当教員やメンバー、情報学環の方々の支えもありつつ、個性豊かな作品が数多く生まれ、多くの来場者の方々に楽しんでいただける展覧会を開催することができたのだと思います(河口研M1・村田遥人)。