東京大学大学院 情報学環・学際情報学府 The University of Tokyo III / GSII

教員 Faculty

教授

横山 広美

Professor

YOKOYAMA, Hiromi

  • 文化・人間情報学コース

研究テーマ

  • 現代科学論・科学の公共政策分野
区分:
学内兼担・授業担当教員
  • Cultural and human information studies course

Research Theme

  • Science communication and public policy
Position: 
Affiliated Faculty
略歴

2017年4月から 東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 教授
2007年4月から 東京大学大学院理学系研究科 准教授
2005年1月から 総合研究大学院大学 上級研究員
2004年10月から 東京工業大学 特別研究員
2004年3月 東京理科大学大学院博士課程満期終了退学、同年9月 博士(理学)


科学技術社会論の研究室を運営しています。広く科学と社会の信頼関係を構築する研究に興味を持っており、多くの学生さんが、新しいアイデアをもって集ってくださることを期待しています。

私自身は現在、以下のテーマで研究を進めています。具体的な政策提言や、科学技術者へのフィードバックを念頭に置いたテーマが主です。時代の先端が求めている新しいテーマを扱うことを意識しています。

    1.  AIをはじめとする先端科学技術の倫理的・法的・社会的問題群(ELSI)を整理するスコアを、国際比較調査を基に作成しています。
    2. 日本の物理、数学、情報分野に女子生徒はなぜ少ないのか、就職イメージ、数学ステレオタイプの他に平等意識など社会的要因の影響を研究しています。
    3. 危機時に科学者が政府等に助言をする際に、インフォデミックが起きるSNS時代は必ずしもこれまでのようにユニークボイスだけが唯一の解とは限らないでしょう。専門家のグループによるグループボイスを提唱し議論を続けています。
    4. 誰が科学を決めるのかという議論は、科学技術社会論で長く議論をされている重要な問いですが、クラウドファンディングの研究を通じてこれに新たに「予算共同体」を提案しました。
    5. ビッグサイエンスをどう運営していくかは、基礎科学分野の重要課題です。政策決定のプロセスや上記の「予算共同体」の概念から、望ましい在り方を議論しています。

当グループの学生の研究テーマは幅広く、最新情報はウェブサイトに掲載しています。興味を持つ進学希望者の方はぜひご確認ください。