東京大学大学院 情報学環・学際情報学府 The University of Tokyo III / GSII

教員 Faculty

教授

田中 東子

Professor

TANAKA, Toko

  • 文化・人間情報学コース

研究テーマ

  • メディア文化論、フェミニズム
区分:
学環所属(基幹・流動教員)
  • Cultural and human information studies course

Research Theme

  • Media and cultural studies, Feminism
Position: 
III Faculty (Core & Mobile)
略歴

博士(政治学)(早稲田大学大学院)
専門分野はメディア文化論、ジェンダー研究、カルチュラル・スタディーズ。1972年横浜市生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科後期博士課程単位取得退学後、早稲田大学教育学部助手および助教、十文字学園女子大学准教授、大妻女子大学文学部教授を経て、現職。第三波以降のフェミニズムやポピュラー・フェミニズムの観点から、メディア文化における女性たちの実践について調査と研究を進めている。

主要業績

『メディア文化とジェンダーの政治学-第三波フェミニズムの視点から』(世界思想社、2012年)、『出来事から学ぶカルチュラル・スタディーズ』(共編著、ナカニシヤ出版、2017年)、『私たちの「戦う姫、働く少女」』(共著、堀之内出版、2019年)、『ガールズ・メディア・スタディーズ』(編著、北樹出版、2021年)、翻訳に『日本のヒップホップ―文化グローバリゼーションの〈現場〉』(イアン・コンドリー著、共訳、NTT出版、2010年)、『ユニオンジャックに黒はない――人種と国民をめぐる文化政治』(ポール・ギルロイ著、共訳、月曜社、2017年)、など

Biography

Doctor of Political Science (Graduate School of Political Science, Waseda University). She is a specialist in media culture theory, gender studies, and cultural studies.

Achievements

Major publications include “Media bunka to jenda no seijigaku – dai san pa feminizumu no shiten kara” (2012), “Watashitachi no ‘tatakauhime/hataraku shoujo’”, (2019), “Girl’s Media Studies”, (2021); writer and editor of “Dekigoto kara manabu karuchuraru sutadizu” (2017), translator of “Hip-hop Japan: Rap And the Paths of Cultural Globalization” (2010) written by Ian Condry, “There Ain’t No Black in the Union Jack” (2017) written by Paul Gilroy, etc.


これまで、ジェンダーとフェミニズムの視点に基づき、メディア・テクノロジーと社会・文化とのかかわりについて調査および分析を行ってきました。大学院に入学した1995年は、まさにデジタル・メディア・テクノロジーの一般化・大衆化の時期であり、伝統的メディアの言説空間とデジタル・メディアの言説空間が融合/対立/補完しあう形で新しい情報空間と知が立ち上がってくる時代でした。

このような背景のもと、モバイル化、デジタル化、ネットワーク化といった新しいメディア・テクノロジーとコミュニケーション様式について、個別具体的な問題をベースに、また常にジェンダーとフェミニズムの視点から、実証ベースの社会調査を行うことを心がけてきました。

既存の人文学的・社会科学的枠組みの「ナショナルな」「専門領域に閉じこもった」「男性-西洋-ミドルクラス-ヘテロセクシュアル中心主義」を問い直し、主にカルチュラル・スタディーズと第三波以降のフェミニズムの諸理論を手掛かりに、〈学際的〉〈国際的〉〈実践的〉〈批判的〉であることを重要視しながら調査研究を行っています。

現在、取り組んでいる主な研究テーマは以下のようなものになります。

1)第3波以降のフェミニズムの諸理論、ポストフェミニズム論から「メディアとジェンダー」の問題を問い直す(表象、構造、テクノロジーの三つの視覚から)

2)オンライン空間における女性身体をめぐる自己のテクノロジーと統治性の問題を問い直す(特に、エンターテインメントと社会運動の領域において)

3)サブカルチャー領域・ファン文化領域におけるメディア・テクノロジー利用と女性たちの文化実践に関する国際比較(日本・タイ・上海でのフィールド調査を基に)

4)フェミニストAIの可能性を探る(B‘AI Global Forumのメンバーとしての新しい課題)