東京大学大学院 情報学環・学際情報学府 The University of Tokyo III / GSII

教員 Faculty

教授

相澤 清晴

Professor

AIZAWA, Kiyoharu

LAB WEBSITE

相澤・山崎研究室
http://www.hal.t.u-tokyo.ac.jp/

  • 先端表現情報学コース

研究テーマ

  • 映像とメディア処理:3次元映像とライフログ
区分:
学内兼担・授業担当教員
  • Emerging design and informatics course

Research Theme

  • Video and Multimedia Technology: 3D Video and Life Log
Position: 
Affiliated Faculty
略歴

工学博士(東京大学)
1983年 東京大学工学部 電子工学科 卒業
1988年 東京大学大学院 工学系研究科 電気工学専攻 博士課程修了、工学博士
1988年 東京大学工学部 電子工学科 助手
1989年 東京大学工学部 電気工学科 講師
1990年 米国・イリノイ大学 客員助教授(~1992年)
1993年 東京大学工学部 電子情報工学科 助教授
1999年 東京大学大学院 新領域創成科学研究科 基盤情報学専攻 助教授
2001年 東京大学大学院 新領域創成科学研究科 基盤情報学専攻 教授
2006年 東京大学大学院 情報理工学研究科 電子情報学専攻 教授 (工学部 電子情報工学科 兼務)
現在、東京大学大学院 情報学環 教授

主要業績

詳細な業績は>相澤・山崎研究室(発表文献)をご覧ください。


映像を中心にマルチメディア技術は拡大を続けている。近々にインターネットのトラフィックの80%は映像になるという予測もある。我々は、映像を中 心としたメディア処理に興味があり、研究内容は、その取得から符号化、処理、応用、ケータイやインターネット上への展開まで多岐に渡る。特に、最近では、 3次元映像に関する一連の課題(取得から圧縮、処理、検索)とライフログ(個人や集団の体験の取得、記録と処理)に関して研究を行っている。いずれも、ま だ少し時間がかかるが、かならず身近なものになると思っている。なお、新規の研究テーマも、興味と見込みに応じて、歓迎する。

ライフログ

センシングデバイスと情報処理機器の小型化が進んでいる。ウエアラブルあるいはユビキタスなメディアにより個人の生活体験を長期間記録することが可 能になった。人の一生分の映像記録もそれほど遠くない時期に可能になろう。その場合、大容量の情報の効率的な検索、要約が大きな課題になる。膨大な体験を 処理していくためには、コンテンツ(映像や音声)のみならずコンテキスト(種々のセンサ情報)を最大限に活用する必要があり、そのデータ取得と処理を進め ている。ウエアラブルシステムを構築してデータ取得、処理を行っている。ユビキタスホームでの実生活実験データ評価を進めてきた。また、なんでも記録する という汎用指向のライフログに対して、より応用指向のライフログの研究も始めている。例えば、“食事ログ”では、ケータイで写真を撮るだけで、食事の記録 作りから、食事バランスの推定、おすすめの食事、さらには、ゲームにつながって…最後には生活改善にいたるといった仕組みを検討している。また、“リーフ コード”なる仕組みをつくり、展示会場のためのライフログシステムの構築も行ったりしている。

3 次元ビデオ処理

動き回る実際の対象(実世界)を動的な3次元グラフィックオブジェクトとして取込む技術(3次元ビデオ)の処理を行っている。通常の2次元の映像に 対して、3次元ビデオでは、自由に視点を変えて視聴することもできるし、CG映像と組み合わせて新たな映像制作を行うこともできる。但し、3次元ビデオ は、取得生成の品質が向上してきて、ようやく使い物になりそうだというよちよち歩きの段階にある。取得生成以外の課題は多い。まず、データ量が多い。3次 元ビデオは、幾何情報、テクスチャとも時間的に変化し、今のままでは、1分あたり3-5GBも必要なので、大幅に圧縮したい。さらに、利活用が進むために は、検索・編集など新しい領域の研究が必要であり、先鞭をつけている。ケータイでも利用したいと、超高圧縮も行ったりしている。

その他

YouTubeなどのCGM映像にも興味があり、その検索するためのインタフェースのための処理を行っていたり、著作権のための電子透かしといった課題も行っている。