東京大学大学院 情報学環・学際情報学府 The University of Tokyo III / GSII

研究Research

March 11, 2021

【マイブック】『科学とはなにか-新しい科学論、いま必要な三つの視点』(佐倉統 教授)【My Book】Kagaku towa Nanika - Atarashii Kagakuron, Ima Hitsuyou na Mittsu no Shiten (Prof. SAKURA, Osamu)

「マイブック」は、学環学府の教員・学生による著書を紹介するシリーズ記事です。これまで書籍の紹介は、学環学府ニューズレターの「BOOKS」コーナーにておこなってきましたが、今後はウェブサイトでもより多くの情報を発信していきたいと思います。著者からの一言とともに、新刊情報を中心にお届けします。(編集部)

佐倉統(著) 『科学とはなにか-新しい科学論、いま必要な三つの視点』
原発事故や地震津波災害や新型コロナ感染症などの危機が立て続けに起こっています。科学技術の成果はこういった困難を切り抜ける強力な武器にもなる反面、使いようによってはかえって事態を悪化させることにもなります。どういった「使い方」が良いのかを、「科学技術は誰のものなのか?」という問いを通して、考えてみました。(佐倉統)

発行年月:2020年12月
出版社:講談社


目次
はじめに──新しい科学論が必要な理由

第1章 「なぜ」「どのように」科学について語るのか?

第2章 科学の事実と日常の事実──科学技術の方法論

第3章 科学技術は誰のものか──(1)近代科学の誕生以前は

第4章 科学技術は誰のものか──(2)「科学のあり方」が変質していくなかで

第5章 科学知と生活知──科学技術の飼い慣らし方・理論編

第6章 「二正面作戦」を戦い抜くために──科学技術の飼い慣らし方・実践編

第7章 「今」「ここ」で科学技術を考えること

終章──科学技術を生態系として見る


主担当教員Associated Faculty Members

教授

佐倉 統
  • 文化・人間情報学コース
  • アジア情報社会コース

Professor

SAKURA, Osamu
  • Cultural and human information studies course
  • ITASIA program