東京大学大学院 情報学環・学際情報学府 The University of Tokyo III / GSII

研究Research

October 25, 2016

『PUBLIC SMILING』-living lab for affective technology and public space-

PUBLIC SMILING
2016年9月20日- 9月30日、街なかに笑顔ですごせるパブリックスペースをつくる取り組みである「PUBLIC SMILING」が日建設計東京ビルにて開催されました。
「PUBLIC SMILING」は、視覚や聴覚、触覚、嗅覚などの感覚に直接働きかけるテクノロジーとコラボレーションすることで、ちょっと不思議な感覚や誰かと共有したくなる感覚、誰かと共感できる感覚を、ピクニックもできる広場のようなパブリックスペースで経験できたら・・・という実験的な取り組みです。
NIKKEN ACTIVITY DESIGN labが主催したこの企画に、超臨場感コミュニケーション産学官フォーラム(URCF)(会長:廣瀬通孝教授(先端表現情報学コース所属))がテクノロジー面から協力することで、展示が実現されました。
URCFの呼びかけで集まったバーチャルリアリティ・ヒューマンコンピュータインタラクション分野の研究者や、メディアアート作家らによる9つの作品が展示され、近隣ビルの利用者や子供連れなど、多くの人で賑わいました。

えくす手
筆者は、自分の指が伸びているかのような感覚を擬似的に作り出し、「自分とは何か」「自分の身体はどのように認識されているのか」を問う作品である「えくす手」を展示しました。この作品は、学際情報学府の授業の一環で開催されるメディアアートの展覧会の第17回東京大学制作展「わたしエクステンション」で制作したものです。
体験者からは、「自分のようで自分ではない感覚がして不思議」「テクノロジーに驚いた」などの声があり、研究成果を一般の人々に体験してもらう好機となりました。

記事:小川奈美(廣瀬・谷川・鳴海研M2)