東京大学大学院 情報学環・学際情報学府 The University of Tokyo III / GSII

研究Research

February 13, 2017

情報学環図書室のススメIII Library

かわら版から週刊誌まで読める!通いたくなる「情報学環図書室」のススメ。

情報学環図書室には、文系・理系を問わず「情報」をキーワードとした学際的な研究文献や資料が多く保存されています。
今回は、情報学環図書係長の上田公一さんと係員の小畑珠貴さんに、図書室の魅力について詳しくお話を伺いました。

情報学環ならではの書籍や資料について
情報学環では学際的で幅広い研究が行われており、図書室には、テレビや新聞、広告をはじめとするマスコミ、映画や芸術などのアート、政治経済や社会問題を扱う様々な資料が保存されています。
例えば、新聞研究所(情報学環の前身)の初代所長である小野秀雄によるコレクションをウェブ上で閲覧することができます。江戸時代のかわら版や明治初期の錦絵などを含んでおり、メディア史研究や社会学研究にとって貴重な資料として広く知られています。
また、情報学環ならではの資料として、週刊誌をはじめとした雑誌も閲覧することができます。『週刊文春』『週刊ポスト』『女性自身』などの週刊誌のバックナンバーも多く利用されており、『週刊新潮』に関しては、学内では情報学環図書室だけ、創刊号(1956年)から現在までのコレクションがあります。これらの貴重な雑誌コレクションは、情報学環が製本を外注してアーカイブを作成しており、書庫では実際に手にとって閲覧することができます。
学術書では、最近は、石田英敬・吉見俊哉・マイク・フェザーストーン編『デジタル・スタディーズ 』(東京大学出版会、2015年)や吉見俊哉監修『文化社会学基本文献集 第Ⅱ期 戦後編』(日本図書センター、2012年)などがよく利用されています。また、情報学環図書室では、古川隆久編・解説『戦時下政治行政活動史料: 一九四一 – 一九四五』(不二出版、2015年)など、図書室が所蔵していた史料を底本に、劣化資料を復刻する活動も行っています。

情報学環図書室の利用について
情報学環図書室は、本郷キャンパスの総合図書館に隣接する情報学環本館5Fに位置しています。東京大学の教職員または大学院生・大学院研究生は、図書室に入ってすぐの閲覧スペースだけでなく、奥の書庫にも入ることができます。書庫の中は4フロアあり、図書や雑誌のバックナンバーなどが多く所蔵されています。書庫の資料は、閲覧だけでなく貸出も受け付けています。図書室に所蔵されていない文献資料も、東京大学OPACを通して依頼すれば、学内の他図書館や提携している大学図書館、国会図書館などから取り寄せることができます。
図書室では、広報活動にも力を入れており、2016年からTwitter(@UTokyo_iiiLib)も開始しました。図書室に新しい書籍が入った時など、情報学環図書室のホームページやTwitterで最新情報を確認することができます。

図書室からのメッセージ
情報学環図書室は、他学部の学生や教員の方々も含め、皆様からの様々なニーズに合わせられるよう、親身に対応することを心がけています。今までご利用頂いてきた方も、これから利用してみたいという方も、ぜひ図書室に足を運んでください。お待ちしております。

開室情報
開室時間: 平日 9:30 – 17:00
閉室日: 土曜、日曜、祝祭日、年末年始など
場所: 本郷キャンパス 情報学環本館5F
ホームページ: http://www.lib.iii.u-tokyo.ac.jp/
問い合わせ: tosyo@iii.u-tokyo.ac.jp
(送信の際は@を半角にして下さい)

記事:櫻井瞭(修士課程)

写真1: 書庫の貴重なアーカイブ
写真2: 取材風景
写真3: 図書室で勉強する学生
写真4: 週刊誌の最新号やバックナンバー