東京大学大学院 情報学環・学際情報学府 The University of Tokyo III / GSII

教員 Faculty

教授

上田 博人

Professor

UEDA, Hiroto

研究テーマ

  • 言語データ分析・スペイン語
区分:
学環所属(基幹・流動職員)

Research Theme

Position: 
III Faculty (Core & Mobile)
略歴

1977年東京外国語大学大学院修了、
1982年東京外国語大学講師、
1988年東京大学助教授、
1996年教授、
1996-97年マドリード・コンプルテンセ大学客員教授、
2013年東京大学情報学環教授。
1995年、哲学・文学博士(スペイン、アルカラ大学)。


私の専門は言語データ分析・スペイン語学です。言語データ分析の方法を応用して、スペイン語の音韻・文法・語彙の構造と機能を観察しています。具体的には、コンピュータに入力された言語資料(文字、数値、音声、画像、地図、映像)を各種の既存のプログラムや自作のプログラムで分析し、一定の傾向や規則性を探ります。また、現代スペイン語の地域バリエーションを調べるために、現地調査や郵送法によるアンケート調査を続けています。これらは一人ではできないことなので国際的な研究チームによる共同作業になります。この成果は「世界のスペイン語の語彙バリエーション」(VARILEX: Variación Léxica del Español en el Mundo)というタイトルで年度ごとにウェブや各種の刊行物に発表してきました。
2011年度からは文学や非文学の文献の読解により10世紀から今日までのスペイン語の歴史的変遷を辿っています。地域差と年代差を組み合わせて立体的な観察をします。そのために各種の多変量解析法を応用しますが、私たちが独自で開発した方法も使います。
研究の成果をわかりやすく提示することでスペイン語教育に反映させます。2004年度から前期課程スペイン語部会は、スペイン語圏の自然、文化、生活などのテーマについて、私たちが現地で取材・制作したテキスト、写真、映像などの素材を集めたアーカイブを作成してきました。初級、中級、上級用にそれぞれ適した教材を、授業や自習の参考資料として利用します。 この資料集を「スペイン語統合アーカイブ」(ARIES: Archivo Integral de Español)と呼び、インターネットで公開し世界に発信しています。
私は駒場でスペイン語教育・ラテンアメリカ地域・言語情報科学の研究に携わりましたが、本年度(2013年)から情報学環に所属することになりましたので、言語情報処理の基礎を固め、スペイン語に限らない多言語分析装置の開発を進めたいと思います。外国語や古典語の初歩を学ぶと、諸言語には人間が話す(話していた)言語として共通するルールがあることがわかります。その共通部分を中心に据え、異なる諸特徴を変数として扱うことによって、有機的に統合化された言語教育・研究環境を構築することを目指しています。

「世界のスペイン語の語彙バリエーション」
(VARILEX: Variación Léxica del Español en el Mundo)
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「スペイン語統合アーカイブ」
(ARIES: Archivo Integral de Español)
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