教授
田中 秀幸
Professor
TANAKA, Hideyuki
- アジア情報社会コース
- 社会情報学コース
研究テーマ
- ネットワーク経済、情報経済 ネットワーク社会のソーシャル/ビジネス・エコシステム
- 区分:
- 学環所属(基幹・流動教員)
- 所属:
- 情報学環
- ITASIA program
- Socio-information and communication studies course
Research Theme
- Network Economics
- Position:
- III Faculty (Core & Mobile)
- Department:
- Interfaculty Initiative in Information Studies
- 略歴
1986年 東京大学経済学部 経済学科 卒業
1994年 Fletcher School of Law and Diplomacy, Tufts University 修了
1986年~2000年 行政官として通商産業省(当時)及び自治省(当時)に勤務
2000年 東京大学社会情報研究所 助教授
2004年 東京大学大学院 情報学環 助教授
現在、東京大学大学院 情報学環 教授
- 主要業績
詳細な業績は田中秀幸研究室(WORKS)をご覧ください。
- 学環の研究事業
私の研究室では、情報通信技術の浸透に伴い、ますますネットワーク化する経済・社会現象を実証的に解明すべく、研究を進めています。学生の皆さんとは、理論的な考察と実証的な分析の相互作用を通じて、新たな発見をすることの楽しさを共有していきたいと考えています。
実証分析
研究室では、定量的な実証分析と定性的な実証分析のいずれにも取り組んでいます。
定量的な実証分析としては、第1に、企業の財務情報や産業連関表等の政府統計などの経済データを用いた分析を行います。政府サイトで公表されている データだけではなく、特別に提供されたデータや有償で入手しなければならないデータを用いた分析を行うことができます。第2に、インターネット上のログ データ等の分析にも取り組んでいます。例えば、関係市町村等の協力を得て、地域SNSのデータを収集し、定量的な分析を行っています。
定性的な分析としては、ケース・スタディ等を行っています。たとえば、地域情報化研究の一環として、各地域の市役所や市民の方々にヒアリングさせて いただく機会があります。また、電通コミュニケーション・ダイナミクス寄付講座の特任研究員の方と協力して、地域のベンチャー企業との社会実験を進めるこ ともあります。
理論的枠組み
こうした実証分析の裏付けとなる理論的な枠組みを徹底的に議論します。特に、修士の大学院生の方には、各自にテーマに即してその基礎となる理論的枠 組みが構築できるようになることを目指しています。そのために、関連の研究を提示するとともに、学生の皆さんの納得の行くまでやりとりを重ねます。
具体的な研究テーマ
最近取り組んでいるテーマを紹介します。これらの研究テーマの中には、研究室の院生の方々に参加してもらっているものも多くあります。
○ 情報セキュリティの経済分析(企業価値との関係、相互依存性の分析)
○ 地域コミュニティ研究(ケース・スタディ、地域SNSのネットワーク/テキスト分析)
○ ソーシャル・イノベーション(地域企業、行政、NPO間のネットワーク構築など)
○ モバイル・ビジネス(新たなビジネス・モデル、国際比較など)
○ コンテンツ産業(日本のコンテンツ産業の深層構造の解明)
○ 東アジア経済ネットワーク(国際産業連関表や貿易・直接投資統計を用いた分析)
○ 先端産業のイノベーション・システム
院生の皆さんには、これらの研究活動に参加してもらいながら、場合によっては、関係学会で自ら研究報告ができるよう、きめ細かな指導を心がけています。