東京大学大学院 情報学環・学際情報学府 The University of Tokyo III / GSII

教員 Faculty

教授

田中 明彦

Professor

TANAKA, Akihiko

LAB WEBSITE

データベース「世界と日本」
http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/~worldjpn/

  • アジア情報社会コース

研究テーマ

  • 国際政治と情報
区分:
学内兼担・授業担当教員
所属:
情報学環/東洋文化研究所
  • ITASIA program

Research Theme

  • International Politics and Information
Position: 
Affiliated Faculty
Department: 
Interfaculty Initiative in Information Studies/Institute for Advanced Studies on Asia
略歴

Ph.D.(米国・マサチューセッツ工科大学)

1981年 米国・マサチューセッツ工科大学 博士課程修了、政治学のPh.D.取得

1983年 東京大学教養学部 助手

1984年 東京大学教養学部 助教授

1986年 ドイツ・ルール大学ボーフム 客員教授(~1987年)

1990年 東京大学東洋文化研究所 助教授

1994年 英国・オックスフォード大学 セントアントニーズカレッジ 客員研究員(~1995年)

1998年 東京大学東洋文化研究所 教授

2000年 東京大学大学院 情報学環 教授(~2002年)

2002年 東京大学東洋文化研究所 所長(~2006年)

2006年 東京大学大学院 情報学環 教授

2008年 東京大学国際本部長

2009年 東京大学理事・副学長

主要業績

詳細な業績は東洋文化研究所(田中明彦ページ)をご覧ください。


国際政治について自分が興味深いと思った対象について、いろいろな方法で、手当たり次第に研究するというのが、私のスタイルです。あえてまとめてみ ると、世界システムについての理論的・実証的研究、日本と東アジアの国際政治に関する歴史的研究と現状分析・時事解説、社会科学の方法としてのシミュレー ションと統計分析の三つくらいにわけることはできます。

 

世界システムについての研究としては、これまでに『世界システム』(1989 、東京大学出版会)、『新しい「中世」』(1996、日本経済新聞社)などを発表しました。東アジアの国際政治とか日本外交に関連する研究としては、『日 中関係1945-1990』(1991、東京大学出版会)、『安全保障』(1997、読売新聞社)などが主な刊行物です。評論的なものや、研究のスケッチ 的なものをまとめたものとしては、『ワード・ポリティクス』(2000、筑摩書房)や『複雑性の世界』(2003、勁草書房)があります。世界システムの 歴史性や思想的背景を検討するとともに、現在の国際政治の特徴の一つとしてのシンボルをめぐる政治にも関心があります。国際政治を情報論的視点から再構 築・再構成することが有用なのではないかと思い始めています。

 

国際政治の研究において通常行う方法は、文献や資料の収集分析がおもなものですが、コンピュータ・シミュレーションや数理モデル、統計的な実証分析 を行うこともあります。『戦争と国際システム』(1992、東京大学出版会)(山本吉宣と共編)では、国際政治の統計分析や、最近ではマルチ・エージェン ト・シミュレーションと呼ばれるようになった方法などを使った分析をしています。マルチ・エージェント・シミュレーションの可能性については、総合文化研 究科の山影進教授たちと、その将来性をさぐる研究を進めています。

 

また、現状分析に関する現在の関心は、東アジアにおける地域主義の形成過程です。20世紀末から21世紀にかけてのアジアとりわけ東アジアの国際政 治の変化と日本外交について、歴史的・現状分析的研究を進めています。これとの関連で、新潟県立大学学長の猪口孝教授が中心になって進めてきた「アジア・ バロメーター」プロジェクトにも積極的に参加してきました。「アジア・バロメーター」は、アジア各国で共通の質問票に基づいた大規模な世論調査で、これに よって、アジア各国の人々の社会意識、アイデンティティ、対外意識などを探ろうとしています。