東京大学大学院 情報学環・学際情報学府 The University of Tokyo III / GSII

教員 Faculty

講師

坂巻 顕太郎

Lecturer

SAKAMAKI, Kentaro

  • 生物統計情報学コース

研究テーマ

  • 生物統計学: 臨床試験のデザインと解析
区分:
学内兼担・授業担当教員
所属:
医学系研究科
  • Biostatistics and bioinformatics course

Research Theme

  • Biostatistics: Design and statistical analysis in clinical trials
Position: 
Affiliated Faculty
Department: 
Graduate School of Medicine
略歴

2012年東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻博士課程修了.博士(保健学).横浜市立大学臨床統計学助教を経て,現在東京大学大学院医学系研究科生物統計情報学特任講師.学際情報学府を兼担.

Biography

2012 March: Ph.D. in Health Sciences from Graduate School of Medicine, The University of Tokyo
2012 April – 2017 March: Assistant Professor, Department of Biostatistics, Yokohama City University School of Medicine.
2012 April – now: Project Senior Lecture, Department of Biostatistics and Bioinformatics, Graduate School of Medicine, The University of Tokyo.


臨床試験は、薬剤や手術などの効果を評価するために行われる、人を対象とした医学系研究です。薬剤の効果については、遺伝子との関連も考えた議論も盛んに行われており、研究の進め方は複雑化しています。臨床試験において、どのようにデータ集め、どのように解析し、どのように結果を解釈するのか、を考えることを生物統計学という学問分野の中で探究しています。

多重比較

臨床試験は、目的に応じて、様々な試験デザインが用いられます。例えば、ある薬剤の用量とその反応の関係を調べる、至適な用量の探索をする、などの目的から、1つの試験の中で複数の用量を検討するデザインを用いることがあります。その他にも、複数の評価項目を用いて治療効果を評価する、試験に参加した集団のある一部(サブグループ)における治療効果の存在を検証する、といったデザインも考えられます。これらの臨床試験のデザインで生じる判断の過誤(第1種、第2種の過誤など)の統計的課題を踏まえて、関連する方法論の研究を行っています。

ベイズ統計学

薬剤開発の早期の段階では、その薬剤が安全であるか、有効であるか、に関する情報は不十分です。そのような状況で、開発を進めるかどうかを判断するのは簡単ではありません。また、遺伝子等の情報を含めて臨床試験をどう行うかを考えると、全体としての情報量は多いように見えても、特定の検討をするための情報が不十分になることがあります。新たに行われる臨床試験で得られる情報が限られてくると、過去に行われた臨床試験の情報をどのように利用するかを考慮することが重要になります。これらの臨床試験におけるベイズ統計学の利用に関する研究を行っています。