東京大学大学院 情報学環・学際情報学府 The University of Tokyo III / GSII

教員 Faculty

教授

廣野 喜幸

Professor

HIRONO, Yoshiyuki

  • 文化・人間情報学コース

研究テーマ

  • 情報論
区分:
学環所属(基幹・流動教員)
  • Cultural and human information studies course

Research Theme

  • Information Studies
Position: 
III Faculty (Core & Mobile)
略歴

1960年 東京都生まれ

1990年 東京大学大学院理学研究科博士課程修了

1998年 東京大学大学院総合文化研究科講師

1999年 東京大学大学院総合文化研究科助教授

2013年 東京大学大学院総合文化研究科教授

2018年 東京大学大学院情報学環教授

Biography

Prof. Hirono was born in 1960. He graduated from Graduate School of Arts and Sciences, the University of Tokyo, Ph.D. in Biology, and serve as lecturer (1998-1999), assistant/associate professor (1999-2013) and professor (2013- ) of the above graduate school.


代理母は倫理に悖るかどうか。未来世代のために自然保護すべきか、今現に生きている人の利益を優先すべきか。映像配信のコピーの利便性と著作権のかねあいはどこに求めるべきか。技術者は想定外・常識外れの使用法による事故まで想定して製品を開発しなければならないのか。そして、企業はそうした使用法による事故に対してまで責任をとらなければならないのか。クローン人間作成だけでなく、クローン関係の研究自体も法的に規制すべきか。

これらは、それぞれ生命倫理・環境倫理・情報倫理・工学倫理・ビジネス倫理・科学倫理の研究テーマの一端である。正義とはいったいいかなるものかといったテーマを考究する伝統的な倫理学に対して、具体的な諸問題に対する現実的解答を与えようとするこうした諸学問は応用倫理学・実践倫理学と呼ばれ、1970年代以降盛んになってきた。これら応用倫理学が扱うテーマは、科学技術によって生み出された場合が多々ある。つまり、応用倫理学のテーマの多くは広い意味での科学技術倫理学なのである。そこでは、科学技術の進展を社会がどうコントロールするかが重要な課題となってくる。そうした課題に応えるためには、科学技術と社会の関係を適切に解明しておかなければならない。

こうした問題意識から、私たちの研究室では、生命に関する科学・知的営みを対象に、歴史学的・哲学的・倫理学的・社会学的・リスク論的・コミュニケーション論アプローチを総動員して、医学・生命科学の現状と社会の関係を明らかにし、あるいは過去の医学・生命科学のあり方を詳らかにし、現在に至るまでの歴史的経緯を究明する中で、よりよきあり方のビジョンを提起するための模索をつづけている。