東京大学大学院 情報学環・学際情報学府 The University of Tokyo III / GSII

教員 Faculty

教授

古村 孝志

Professor

FURUMURA, Takashi

LAB WEBSITE

Takashi FURUMURA's Web
http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/furumura/

研究テーマ

  • 地震の揺れの可視化、シミュレーション
区分:
学内兼担・授業担当教員
所属:
情報学環/地震研究所

Research Theme

  • Visualization of Earthquake Ground Motion, Computer Simulation
Position: 
Affiliated Faculty
略歴

博士(理学)(北海道大学)

1963年 生まれ

北海道大学大学院 理学研究科 博士課程修了、博士(理学)

北海道教育大学 助手

北海道教育大学 助教授

東京大学地震研究所 地震火山災害部門 准教授、教授を経て、

2008年 東京大学大学院情報学環 教授

主要業績

詳細な業績は古村孝志(Publications)をご覧ください。


情報学環総合防災情報研究センター(CIDIR)に所属し、地震波形データの解析と、スーパーコンピュータを用いた大地震と津波のシミュレーションと災害軽減研究を進めています。

 

首都直下地震の全体像の把握

東京は年間140回以上の有感地震が発生する、世界にまれな地震多発地帯です。M8クラスの巨大地震(関東地震)が、200 ~ 400年間隔で起きてきたほか、M7クラスの大地震も100年あたり2 ~ 3回の頻度で発生しています。1855年安政江戸地震では4000名、そして1894年明治東京地震では31名の死者が出ました。すなわち、阪神淡路大震 災や中越地震と同様の大地震が関東でも起きていたのです。

 

このような首都直下地震が今後30年以内に発生する確率は70%、これによる経済損失は112兆円と試算されています。ところが困ったことに、100余年前こととはいえ、過去の首都直下地震の発生メカニズムや被害の詳細が良くわかっていないのです。

 

そこで、大地震の揺れと被害を詳しく調べるために、関東平野の500カ所以上に強震計(震度計)が設置されました。また、関東平野の地下構造調査も 大きく進みました。地球シミュレータ等を用いた大規模計算により、過去の大地震の強い揺れを再現し、そして将来の大地震の揺れの予測が可能になりました。 これら、最新の技術を使って首都直下地震に挑みます。

 

地震防災教育プログラムの開発

河川の流路添いや埋め立て地のような軟弱地盤では、揺れが何倍にも強く増幅されます。過去に大きな被害を経験した場所では、耐震補強を優先的に進める必要があります。

 

大地震が起きると、普段経験したことのない、ゆったりとした長い揺れ(長周期地震動)が平野で強く発生します。2004年新潟県中越地震の経験か ら、都心部では周期7秒前後の長周期地震動が強く発生し、超高層ビルや大型石油タンクと共振を起こし大きく長く揺れたことが問題となりました。これまで 60年以上の間、関東周辺でM8クラスの巨大地震は起きてきませんでしたが、次の東海・東南海地震が近代構造物にとって初めての試練となるでしょう。

 

大地震が海底下で起きると、海底の隆起・沈降が津波を引き起こします。「津波は引き波から始まる」との言い伝えがありますが、いつもそうとは限りません。人が感じない速度で断層が動く(ゆっくり地震)と、地震と気付かずに大津波が突然押し寄せます。

 

地震学の最新の知見を取り入れた、正しい防災教育プログラムが必要です。教育効果を高めるためには、観測から得られた実データとコンピュータシミュレーションを融合した、大地震の揺れと津波の“リアル”な可視化が効果的です。

 

大学院進学を目指す皆さんへ

上記の研究テーマあるいは以下に興味を持つみなさんを歓迎します。

 

1) 地球シミュレータや次世代スパコン(京速計算機)による地震・津波の超並列大規模数値計算

2) 地震・津波の科学可視化に関する研究

3) 地震災害・防災情報の科学インタープリター

4) その他、地震と防災をキーワードとする幅広い研究