東京大学大学院 情報学環・学際情報学府 The University of Tokyo III / GSII

教員 Faculty

教授

荒川 忠一

Professor

ARAKAWA, Chuichi

LAB WEBSITE

荒川忠一研究室
http://navier.t.u-tokyo.ac.jp/

研究テーマ

  • シミュレーション学
区分:
学内兼担・授業担当教員
所属:
工学系研究科

Research Theme

  • Simulation Technology
Position: 
Affiliated Faculty
Department: 
Graduate School of Engineering
略歴

1951年宮城県に生まれる。東京大学工学部機械工学科卒、工学博士。 「流体工学」「数値流体工学」「乱流入門」などの著書がある。

主要業績

詳細な業績は荒川忠一研究室(PAPER)をご覧ください。


計算機を駆使した「計算力学」「シミュレーション学」や、工学での専門分野である「流体力学」「風車」を究める一方、それらの基盤技術を活用した学際的分野として「メディア・アート」の指導・実践に力を注いでいる。

リキッド・スカルプチャ

リキッド・スカルプチャ

メディア・アートの研究室作品として、水中を上昇する気泡によって模様を描く「水キャンパ ス」「リキッド・スカルプチャ」を制作した。前者は50、後者は250チャンネルの気泡ノズルを計算機制御し、観察者とインターラクティブに、前者は2次 元、後者は3次元パターンとして、あたかも水中に絵を描き、あるいは像を刻む。流体力学と芸術を結んだ、学際的情報のメディア・アートの一例としてさまざ まな反響を呼んでいる。引き続き、光と音を素材とした作品「ライン」などを制作している。水中のミラーを通して30本の光線をインターラクティブに操作 し、さまざまなパターンやカラーを幻想的に表現するシステムであり、音響インスタレーションとしての機能も併せもっている。そのほか、音楽表現を自ら制作 しながら遊ぶことのできる「サイクル・オブ・タッチ」「ホップ・ステップ・ジャンク」などのメディア・アート作品も研究室内から誕生している。

 

大規模シミュレーションによる風車解析

大規模シミュレーションによる風車解析

風車の研究も学際的立場から、広く展開している。流体力学として、超大型計算機「地球シミュレータ」を駆 使した大規模シミュレーションを実施し、風車の流体力学・音響学的性能を明らかにしている。一方、風車を中心に据え、将来の環境・エネルギーの未来像を、 経済シミュレーションを利用しながら明らかにするとともに、その大規模な普及に伴う風車の新しいデザインを研究している。つまり、将来、多数の風車が立ち 並ぶとき、性能・コストのみを追及した画一的なデザインでは、景色としてその土地になじむことがむずかしくなる恐れがある。新しい風車の時代に備えて、そ の地域の景観・文化を反映した、つまりヴァナキュラー性を有するアート的なデザインや、風車群の斬新な配置デザインを模索している。一例として、研究室からの提案などで実現したお台場の風車は、東京らしい色彩とスリット光でライトアップされ、都民が環境・エネルギーを考えるシンボルとなっている。

ライトアップされた東京臨海風力発電所

ライトアップされた東京臨海風力発電所

文理融合あるいは文理越境の環境のもとで、「メディア・アート」「風車」を軸に、新しい学際的な研究領域を開拓しつづけることを目指している。